ストレスだけじゃない。薄毛は「減量」が引き起こす場合もある

 

DHTは一言でいえばストレスによって作られてしまうので、ストレスを減らすことも薄毛対策のポイントとなるのですが、ストレスとなっている減量自体を止めるわけにはいかないでしょうから、その他の要因で解決するための1つが亜鉛というわけです。

亜鉛はDHTを作り出す酵素(5αリダクターゼ)に反応して、その変換を抑制しているため、結果として薄毛や白髪の対策に有効となります。

また少し間接的な作用となりますが、関節の成分でもあるグリコサミンも薄毛に効果があると言われています。

こちらは血流を促進させるという観点からの効果が言われていて、少し亜鉛と比較すると間接的かもしれません。

個人的な経験からの話になりますが、ちょうど40代に突入をして減量を始めた頃から、亜鉛が配合されているエキストラ・アミノアシッドとグルコサミン(現在ではN-アセチルグルコサミン)を配合しているジョイントプラスを飲み始めたことは、何かと薄毛や白髪対策となっているのかもしれません。

それと同時に単なるシャンプーではなく、頭皮を洗うという発想をもった洗髪をし始めたことと、少し高めの毛髪剤を使うようにし始めました(毛髪剤については素人なので何がいいのかのコメントはできません<(_ _)>)。

減量はカロリー制限もですが、その他の栄養素も意図的に偏らせなくてはなりません。高タンパクは原則となりますが、低脂質や低糖質を進めてなくてはなりません。

しかし栄養素は非常にうまく出来ていて、バランスをとることでより機能が発揮されていきます。逆に言えばバランスを崩すことで機能の発揮が弱くなるということです。

強い低糖質の状態を長期間続けていくと、低糖質であるにも関わらず糖化が進むという不思議な現象が起こってきます。これは糖質を補うために脂肪が分解されてケトンという物質が作られるのですが、このケトンが長期間続くと一部ケトンがアセタールという有機化合物へと変換していき、このアセタールが体内のタンパク質と結びつくことで糖化が進んでしまうのです。

また脂質カットを長期間継続することは、体内の脂質代謝能力を落とすことになります。

このように減量によってバランスを崩すことは、各栄養素が本来以下の能力になってしまうという難しい状況が生まれてしまうのです。

逆に三大栄養素のバランスが整うと、今度はそれぞれの代謝がよりスムーズに進むこととなり体内での利用効率もぐっとあがっていきます。

減量は栄養素のバランスを崩さざるを得ない行為でありますが、そのしわ寄せを減量期以外においては如何に取り戻すかが重要なのです。過剰は悪という発想は正しいのですが、同様に不足も悪ということです。

オフの時こそより栄養素のバランスや過不足に気を付けていく必要があるかもしれません。

image by: Shutterstock

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桑原塾塾長 桑原弘樹は、国内大手食品メーカーでサプリメント事業を立ち上げ、全商品の企画開発に携わる一方、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 日本支部PDAなどの立場で、国内外問わず多くのトップアスリートに直にコンディショニング指導を行ってきた。サプリメントは作るだけにとどまらず、「日本で一番使っているのでは」と豪語するほどのユーザーでもあり、年間300回のワークアウトも欠かさない。サプリメントやダイエットなどの分野で、多くの情報が散乱する昨今。サプリメントを作り、自ら試し、活用法を指導してきた、桑原塾長が、本物で価値あるボディメイク情報を提供すべく、スクランブル発進する!!!

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