なぜ定時の強制消灯を徹底した会社は、業績が一気に上がったのか

 

ある一流企業では、業務終了後、一定の時刻になるとセキュリティを除く社内の電気関係が一斉に切れるという。いきなり真っ暗で、エアコンもエレベーターも切れる訳である。そうとなれば、さすがにどの人もその時間までには帰る。それでも自前で明かりを灯して行う猛者も出るらしいが、それは本人の勝手であり、他の関与するところではない。これも、時間を貴重なものとみなし、区切るということを徹底するからこそである。

さて、それで会社の業績が下がるかというと、そうではない。むしろ、一定の期間を経て、業績は一気に上がるという。なぜなのか。様々に考えられるが、業務に無駄がなくなるということ、それ以上に、社員自体が心身共に健全になることが挙げられる。要は、本来会社として必要な仕事に精選されることになり、人間としてあるべき生活に戻れる訳である。ぐっすりと十分な睡眠、栄養豊富で美味しい食事、適性な運動といったことが確保される。当然、仕事へのモチベーションも高まり全力で打ち込める。必然、会社全体の業績が上がる。至極単純な論理である。

ただ、これらの改革は、実行にがあるという。こういうことをいうと、必ず「今まできちんとやってたのに無理」「会議を急にやりたい時もあるよね」という人がいる。実は、そこがポイントである。そういう悪い風習を断ち切る必要がある。今までと今は違う。急にやりたくなることと、先が読めていないことは同義。会議をいきなりやらないといけないのは、主催する側の人間の勝手な都合である。そういう甘えのある社員が固まって作られた慣習を認めていたら、改革はできない。よって、ここを断行するしかない。

print
いま読まれてます

  • なぜ定時の強制消灯を徹底した会社は、業績が一気に上がったのか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け