いじめを注意するのメンドい。教師が思わず吐露してしまった本音

 

「注意するのが面倒」というのは、教師の本音なのかも知れません。学校の先生は忙しいしいじめ加害児童生徒の中には注意してもなかなか言うことを聞かない子もいるでしょう。

しかし、いじめは学校で起きています。学校でおきている以上、教師しかいじめを解決できません。また、いじめは加害者によって行われていますので、加害者にいじめをやめさせなくてはいじめ解決にはなりません。教師が、「注意するのが面倒」として、いじめを見て見ぬふりをしていたら、いじめはおさまらず、前述の事件のように、被害者が学校に来られなくなるまでいじめは続きます。

注意するのが面倒」とか、「教師がいじめを見て見ぬふり」などということは、許されないことです。「いじめ防止対策推進法いじめ対策法)」は、いじめ防止やいじめ対処のための対策は、いじめを受けた児童生徒の生命および心身を保護することが特に重要であることを認識しつつ、いじめの問題を克服することを目指して行われなければならない、と基本理念を定めています(同法3条3項)。

同法は、児童生徒がいじめを受けていると思われるときには学校や教師は適切かつ迅速にこれに対処すべきと義務を定め(同法8条)、学校は、児童生徒、保護者、教職員が、いじめに係る相談ができる「相談体制」を整備するものとし(同法16条3項)、いじめがあったと確認された場合には、学校はいじめをやめさせると義務を定め、さらに、再発防止のために、いじめ被害児童生徒や保護者に対する支援、いじめ加害児童生徒への指導等を継続的に行うことを義務付けています(同法23条3項)。いじめ被害者をいじめから救うことがいじめ対策法の理念であり、存在意義なのだと思います。

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