ドラゴン桜の指南役が伝授。子供が伸びる春休みの過ごさせ方

 

前学年の「つまづき」を修復するチャンス

春休みにやっておきたい勉強は、前学年のつまづきを修復することです。点数が良いか悪いかだけ見ても意味がありません。特に算数は積み重ねの学習なので、放置しておくと次学年にも影響します。

その時に大事なことは、親がつまづきをピンポイントで見抜くことです。「引き算が苦手だな」などと漠然と見るのではなく、「繰り下がりが分かっていないな」とピンポイントで見抜く必要があります。

そのためにはノートやテストをよく見ましょう。間違いを分析的に見て、子どものつまずきを探ります。つまずきが分かったら、教科書などを使って重点的に学習し類似問題で克服させることです。

幅広い意味での次学年の予習をする

また春休みは、幅広い意味での次の学年の予習も大事です。理科で天文を勉強するならプラネタリウムを見に行く、算数で分数をやるなら分数の絵本を用意しておく、社会で水産業や工業を勉強するなら漁港や工場を見学に行くなど、生活や遊びの中で楽しみながらちょっと予習をしておくのです。

すると授業が始まった時に「僕、これわかりそう」と思えます。この「わかりそうが大事です。わかることが出てくると授業に関心と自信をもって臨めます。

初めて接する状態だと「難しそう」と思ってしまう。子どもはちょっと知っていることを習うのが一番うれしいのです。

初出『灯台』第三文明社

image by: Shutterstock.com

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5年連続でメルマガ大賞の「教育・研究」部門賞を受賞!家庭教育メルマガの最高峰。教師生活23年の現場経験を生かし、効果抜群の勉強法、子育て、しつけ、家庭教育について具体的に提案。効果のある楽勉グッズもたくさん紹介。「『親力』で決まる!」(宝島社)シリーズは30万部のベストセラー。

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【著者】 親野智可等 【発行周期】 不定期

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