年金崩壊や定年廃止も。武田教授が予測する日本の近未来予想図

 

定年が80歳に?ここ10年で起きる「社会的な大きな変化」

たとえば「定年を迎えて家でゴロゴロしている旦那が面倒」という主婦がいて「粗大ごみ」などと言っていますが、定年から40年もあり、年金も十分にもらえないのですから、夫が他界した後、主婦の生活も大変です。「粗大ごみ」と言っていた時代の夫というのは、「もう、十分稼いだからゴミのようなものだ」ということですが、これも考え直す必要があります。

膝も痛い、腰も痛いとなると外出もままになりません。また、医療費の高騰で医者にかかるのも高いし、大病院で診てもらおうとするとまず近くの医師に診察してもらい、5000円を払って紹介状を書いてもらう必要があります。

女性だけでなく、子供にとっても新しい課題が出てきます。たとえば80歳で一人で住むのが難しくなった親の面倒をみるとすると、子供は平均的に50歳になっていますから、これから第二の人生のための貯えの時期に入るのですから、親の面倒もほどほどにしたいということもあり、親が100歳近くなると子供も70歳になり、まさに「老々介護」になります。

つまり、ここ10年ぐらいで起きる社会的な大きな変化の一例をあげると、

  1. 定年が75歳から80歳に延びる。病気の人は退職せざるを得ない
  2. 定年のない企業が増える(アメリカの大学は定年がない)
  3. 年金がどんどん切り下げられる(若者が我慢できなくなる)
  4. 60歳が定年のお役人の退職者で街があふれる
  5. 何もすることがなく精神的に不安定になる女性が増え、ギスギスする
  6. 元気な老人が必要となり、血圧やコレステロールの制限がなくなる

などがあり、スーパーやレストランばかりではなく、衣料品、趣味、テレビの番組など何から何まで大きく変化するでしょう。

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