ドラえもんの登場人物で紐解く、タイプ別対人関係カンタン対処法

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多少仕事でミスがあっても、トラブルに巻き込まれても、人間関係が円滑に回っていれば乗り切ることができます。そんな、ビジネスの現場のみならずあらゆるシーンで重要な「真実」を記しているのは、長く人材育成に携わってきた石丸智信さん。石丸さんは自身の無料メルマガ『起業教育のススメ~子供たちに起業スピリッツを!』で今回、人間関係を構築するための基本的態度を紹介しています。

人間関係における基本的態度の特徴とは

企業が求める人財像として、上位に挙げられる項目としてコミュニケーション能力があります。また、実際に私が、経営者や管理者などの方々にお話を聴いた中でも、上司や部下に対して「コミュニケーション能力」を求めているという趣旨のお話を聴くことがありました。

コミュニケーション能力が求められているということは、すなわち、社内、社外を問わず、人間関係を良好に築いてもらいたいという表れではないかと思います。本号では、以前研修で学んだ「人間関係における基本的態度について考察していきたいと思います。

人間関係における基本的態度には3つあります。まず1つ目の基本的態度として挙げられるのは、「受身的態度」です。

人間関係における受身的な基本的態度の特徴としては、自己否定的で他人本位ということが挙げられます。この受身的態度のイメージとしては、ドラえもんの登場人物で表すと、「のび太くんが該当すると言われています。

受身的な態度を持つ人の行動的な特徴は、引っ込み思案、卑屈、消極的、服従的などです。そして、意思決定の特徴としては、発言しない、責任をゆだねる、結論を避ける、自分が我慢することが挙げられます。また、自己表現の特徴としては、まわりくどい、弁解がましい、すぐ謝るという特徴があります。こういった受身的な基本的態度を持つ人の特徴を見ると、自己肯定感が低く自分自身に対する自信のなさが表れているのかもしれません。

受身的な基本的態度を持つ人とのコミュニケーションにおいては、自分から他者に質問をして答えてもらったり、話しやすい雰囲気をつくる、他者の話を傾聴し、質問をしていくことで他者から意見を引き出していくなど、自分から積極的に他者に対して働きかけていくことが必要になるでしょう

人間関係における基本的態度の2つ目は、「攻撃的な基本的態度」が挙げられます。この態度は、自分本位で他者否定的という特徴があります。ドラえもんに登場してくるキャラクターとしては、「ジャイアンが該当すると言われます。

こういった基本的な態度を持つ人は、強がり、優越を示す、傲慢、支配的といった行動的な特徴を有しています。また、意思決定の特徴としては、意見を押し付ける、責任転嫁、自分の結論を急ぐ、相手を非難するといったものが挙げられます。そして、攻撃的な基本的態度を持つ人たちは、断定的、一方的、批判が多いといった自己表現の特徴もあります。

こういった特徴を見ると、攻撃的な基本的な態度を示す人たちは、受身的な態度の人たちとは反対に、自分自身に対してとても自信を持っています。その反面、自分以外の他者に対して配慮したり、気配りするなど、他者に目を向けることができないという面もあり、自己中心的な人と見られるでしょうね。

攻撃的な基本的態度を持つ人たちとのコミュニケーションは、相手から意見を出してもらうとか、相手の意見をまず受け止めてみる、本人に一度任せてみる、などといった相手の主体性を尊重するような働きかけが必要だと言えるでしょうね。

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