「流れに乗りながら自分で舵を取る」というのは、下流に向かって川の流れに乗って進み、自らの意思を持って舵を取ることになります。自分が舵を取るので、目の前に現れる岩や大木などの障害物も回避することができ、途中で枝分かれが出てきた時には、自分の意思で選択することもできます。例えば、マクロ環境の流れを考えてみると、
- 情報化の中でITの技術を活かすことはできないか?
- グローバル化が進むことで国外にも目を向けることはできないか?
- 少子高齢化の中で、将来のリスクとなることは何で、それを回避するには?
- 消費者の食の安全性という意識を満足させる方法はないか?
などが考えられます。このような様々な時流の中で、「自分をどのように活かしていくか(舵を取っていくか)」という視点を持つことも必要になるように思います。大きな流れに乗って自らが舵を取るためには、その流れを見極める目が必要になってきます。「先見力」とも言い換えることができるでしょうね。また、大きな流れ自体が変わってしまうこともあります。その流れにも適応することが必要となるので、「適応力」も大切になってきます。そして、最も重要になるのは、「自分自身が舵を取る」という「意思力」「主体性」ではないでしょうか。
◆参考文献
『下を向いて生きよう。』安田佳生・著/サンマーク出版
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