なにごとも、基本って大事ですよね。逆に、基本があれば、応用してさまざまな場面で使うことが可能とも言えます。今回の無料メルマガ『神垣あゆみメールマガジン ~仕事Beginのメール作法~』では著者の神垣さんが、普段の動作にまつわる「敬語や正しい言い回し」の具体例や、覚えておくだけで便利に使えるフレーズを紹介しています。
崩すための基本
着物も洋服も「着崩す」には、基本の着こなしを身につけておくことがポイント。土台がないまま崩したところで、単にだらしなく見えるだけです。基礎があるから応用もある、というのはどんな世界にも通じることでしょう。
年齢や上下関係にこだわらないタメグチやラフな会話ができるのは、最初にきちんとした物言いができ、順を追ってお互いの信頼関を築いてきたから。初対面で「ち~っす」や「そこんとこよろしく」といったタメグチモードは相手にも失礼です。
敬語や改まったものの言い方、書き方は知っておいて損はありません。年齢を重ねるほど、「その言葉遣い、おかしいんじゃない?」と面と向かって注意してくれる人は少なくなっていきます。日ごろから、言葉づかいに注意を払うことで「気づいてないのは本人だけ」という事態を防げます。
応用して使いまわしを
よく使う言葉として、自分の動作に伴う言い回しを挙げてみましょう。
- 行きます ⇒ 伺います、まいります
- 帰ります ⇒ 失礼します
- 知ってます ⇒ 存じております
- 聞いてません ⇒ 伺っておりません
- ~と思います ⇒ ~と存じます
- 会います ⇒ お目にかかります
相手の足や手を煩わせるような場合、覚えておくと良いのが下記のフレーズです。
● 相手に足を運ばせる場合
- ご足労をかけますが、お越しいただけますか。
- おいでいただき、ありがとうございます。
● 相手に返答や行動を求める場合
- お手間をかけますが、ご連絡いただけますか。
- お忙しいところお手数ですが、ご回答をお願いいたします。
- お手を煩わせて恐縮ですが、ご返送いただけると助かります。
丁寧な言葉づかいは形式的なものではなく、相手への思いやりや敬意の表れ。ひいては自分への信頼を導くもの。日々、研鑚です。
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