ゴネ上手プーチンが、交渉の舞台にすら立たず2島返還を渋る理由

 

米軍基地問題

ロシアは最近、「北方領土を返還すれば、そこに米軍がくるのではないか?」というロジックを、「返還はムリ」の根拠に使っています。ロシアの懸念も理解できますね。この件で安倍総理は、こんなことをいいました。

<日露首脳会談>北方領土を非軍事化 安倍首相が提案

毎日新聞 11/17(土)2:00配信

 

北方領土問題を巡る日露交渉で、安倍晋三首相が北方領土を非軍事化することをロシアのプーチン大統領に提案していたことが判明した。1956年の日ソ共同宣言に沿って歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)両島が返還された場合、日米安全保障条約に基づく米軍基地や自衛隊の基地を置かないと伝えることで、ロシア側の懸念を払拭(ふっしょく)する狙いがある。

歯舞色丹には米軍基地を置かないそうです。これって、ちゃんとアメリカに根回ししているのでしょうか?非常に心配です。なぜ?要は、戻ってきた歯舞、色丹は、「日米安保の適用外」にするということでしょう?すると、どういう危険性がでてくるか?怒ったアメリカは、「よろしい。では、尖閣も日米安保の適用外とさせてもらおう!」となる可能性がある。そうなると、日米同盟はっきりいって崩壊です。

なぜ?現在日本のリアルな脅威は二つしかない。一つは、北朝鮮です。これは、米朝合意で落ち着いている。もう一つは、尖閣問題です。中国は、「尖閣は、わが国固有の領土で核心的利益である!」と宣言している。つまり、日本が「日米安保」を必要としている「実際的理由」は、「尖閣有事の際アメリカからのサポートが必要だから」でしょう?もしアメリカが、「歯舞、色丹」の件で激怒して、「尖閣も安保適用外」と宣言したら、日米安保の意味がなくなる。結果、中国は、喜んで尖閣を奪うことでしょう。

こんな情報がありました。

対ロ交渉、米に理解要請へ

共同 11/17(土)18:42配信

 

日本とロシアの平和条約締結交渉を加速させるとした安倍晋三首相とプーチン大統領の合意を受け、日本政府は米トランプ政権の理解を取り付ける作業を本格化させた。ロシア側が返還後の北方領土での米軍展開を懸念しているのを踏まえ、北方四島の「非軍事化」を米ロ双方へ示す案が浮上している。月末にも開催される日米首脳会談でどこまで踏み込んだ説明をするか、事前の政府間折衝で見極める構えだ。日本政府筋は歯舞群島、色丹島が返還された場合でも米軍は駐留しないと判断している。

米トランプ政権の理解を取り付ける作業を本格化させた」だそうです。これって、「提案する前に相談すべきじゃないか?」と思うのは、私だけでしょうか?「これは日ロ2国間の問題だ。だから日本が自分で決めていいのだ!」という考えはあるでしょう。しかし、それならアメリカだって、「尖閣は、適用外にしよう!だって、それは日中2国間の問題だからね!」といえるようになる。

せっかくロシアと和解しても、それで日米関係が破壊されたら意味がありません。総理は功をあせることなく、慎重に慎重に進んでいただきたいと思います。

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