スイーツは大流行してるのに、なぜ洋菓子店は潰れているのか?

 

コンビニと違って、洋菓子店は敷居が高いとも言えます。お店に入ったら買わなければならない、という強迫観念。ひとつひとつが高い。ひとつだけは買いづらい。なので、気楽に立ち寄ることはできません。食パンやコッペパンは、ひとつの価格がわかっていますし、ひとつでも買うことができます。また、お店の雰囲気も入りやすくなっています。しかし、ケーキには特別感があるために、逆に買いにくいものとなっているのです。ふらっと洋菓子店に立ち寄ることはありませんよね。

厳しい状況に追い込まれている洋菓子店は、ここを改善しなければなりません。「気軽さ」「気楽さ」「手軽さ」。普段使いのおやつになるような工夫が必要です。見栄えの豪華な、価格の高いものではなく、美味しさ重視のシンプルなもの。お洒落ではなく、可愛いもの。いろんなものを楽しめるように、ひとつひとつが小さなもの。そして、入りやすいオープンな店舗づくりが重要です。

雰囲気もそうですが、コンビニのように、ショッピングバスケットカゴに商品を入れていくような仕組みに変えても良いのかもしれません。自分で手にすることができれば、自然と買う量が増えるものです。ひとつの価格を安くしても、多く売ることができれば、採算は取れます。

スイーツが特別なものではなくなったいま、売り方を変えることが、生き残り策として、もっとも可能性が高いのではないでしょうか。

image by: Kae B Yuki / Shutterstock.com

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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