実はブルーマンデー。来年から「成人の日は1月4日」と提案する訳

 

▼大学2年生は大迷惑!(>_<)

キリがないのですが、最後にもう一つだけ。地方から東京や大阪に出てきた大学生、そのうち成人式を控えた人(主に2年生)にとって、1月は頭の痛い時期です。1月末に学期末試験があり、そのための勉強に集中しなければなりません。年末年始と成人式、行ったり来たりの2往復はさすがにツラい。落ち着いて勉強できる時間なんてありません。単位を落として留年でもしたら、親に余計な負担がかかります(私立なら100万円近く、国公立でも50万円以上)。

頭が痛いのは教官も同じです。「帰省組」のことを思うと、成人式の翌日くらいは休講にしてあげたい。でも、学期末最後の2、3回の授業ですから、休講にすると授業計画を全う(まっとう)できません。大学や教官が足並みを揃えて休講にすればよいのですが、そうもいきません。かくしてこの時期、やむを得ず授業を欠席する「帰省組」が続出します。

結果、たった1コマの出席日数が足りないために落第点を与えられ、泣く泣く留年する学生が少なからず出てきます。「チクショウ、誰が成人式を1月第2月曜日に決めたんだ!」

▼融通無碍の精神で!(^_^)

かくの如く、現在の成人式は「ハッピーマンデー」ならぬ「ブルーマンデー」なのです。その起源は、埼玉県蕨市(わらびし)の「第1回青年祭」(1946年)、それが全国的に広まって「国民の祝日」に制定された経緯があります。

もちろん、蕨市を恨むのは筋違いです。問題は頭の固いお役人、僕たち庶民の普通の暮らしを知らない政治家です。足りないのは融通無碍(ゆうずうむげ:臨機応変に対応する)の精神、華厳宗では「溶け合って融合する」を意味します。

日本の歴史をひもとくと、「融通無碍の精神」によってさまざまな国難を乗り越え、国としての調和、国民の融和が保たれてきました。現在の成人式も、ある意味で「国難」です。日本の将来を担う若い世代に、負担とストレスしか与えていないのですから。そこで改めてむっちゃんからの提案、「成人式を1月4日に!」

image by: akiyoko / Shutterstock.com

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