元旅行誌編集長がGWにオススメする癒やし効果満点の「山の秘湯」

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ゴールデンウイークの計画はお決まりですか?アクティブに過ごす人、ゆっくり疲れを取りたい人、それぞれだと思いますが、後者のタイプの人に「山の秘湯」をオススメするのは、メルマガ『『温泉失格』著者がホンネを明かす~飯塚玲児の“一湯”両断!』の著者で元旅行誌編集長の飯塚さんです。森林浴と温泉、セットでの健康効果とともに、とっておきの「ぬる湯」の秘湯を教えてくれました。

森林浴と温泉力で抗がん力もアップ!

いよいよGWまで約1ヶ月だ。寒すぎず暑すぎずの気候で、この時期のオススメは山の秘湯である。軽いトレッキングを楽しみながら行く山の秘湯も、初心者が訪ねやすい時季でもある。

爽やかな風と、目に眩しい新緑を満喫しながらのウオーキングは、殺菌力を持つフィトンチッドを全身に浴びて、癒しや安らぎをもたらしてくれる。さらにカラーセラピーの世界でも、黄緑(緑)は心を落ち着かせる効果があるとされている。

森林浴を楽しんだあと、山歩きで疲れた体を温泉でゆっくり癒し、さっぱり汗を流す気分も格別だ。自然に包まれた露天風呂で新緑を眺めながら温泉に浸かれば、心も体もストレスから解き放たれること間違いなしである。

ついでに言うと、温泉に限らず旅行には“転地効果”が認められている。日常生活から離れた場所へ出かけて五感に刺激を受けることで、ストレスが解消されるというものだ。

これに森林浴を組み合わせると、免疫機能も向上するという。都市部のサラリーマンの場合で、森林浴を楽しむ2泊3日旅のあと、NK(ナチュラルキラー)細胞が約53%も活性化し、抗がんタンパク質濃度も上がったという実験結果もある。すごいことだなぁ。

秘湯とはいえ、中には車で訪ねられる山の湯もある。新緑ドライブ+森林浴+温泉の組み合わせなら、足腰に心配がある人でも気軽に楽しめる。

実は先日、某旅雑誌の取材で約20年ぶりに長野県奥蓼科の渋御殿湯へ出かけた。ここの足元湧出の湯船がものすごくて、改めてビビった。なにしろ、ものすごい湧きかたで、鼻あたりまで使って長湯をすると、もしや炭酸ガス中毒になるのでは、と言うほどだった。

しかも31度で僕の大好きなぬる湯である。この宿にはもう一つ源泉があって、そっちも27度の劇的なぬる湯である。ぬる湯マニアの僕にはこたえられない。

ただ、足元湧出の湯船は、男湯にしかない。女湯の方は、同じ源泉をパイプでわずかな距離引いている。なんだか申し訳ない。でも、ここの足元湧出泉に浸かったことがないとしたら、あなたは人生で一つ損をしている、というくらいだった。

山の秘湯で、ぬる湯を満喫するには、最高の季節になってきた。みなさん、緑滴る山の温泉に行きましょう!渓流のせせらぎ、湖のきらめきに癒される山の秘湯は、ストレスフルな都会人の疲れを吹き飛ばし、心身をリセットしてくれること請け合いである。

image by: SanRan, shutterstock.com

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