NY「ソーホー地区」がますます小売業者必見の場所になる理由

無題のデザイン (13)
 

新たなビジネスが次から次へと生まれるニューヨーク。既存の小売店が苦戦する中、「サービス・プラットフォーム」としての小売店舗が増加傾向にあると伝えてくれるのは、『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』の著者でNY在住のりばてぃさん。今回は、3月オープンのショーフィールズ、年末オープン予定のネイバーフッド・グッズなどを紹介。小売業界関係者にとって、しばらくはニューヨークから目が離せない状況が続くようです。

サービス・プラットフォームとしての小売店が増加傾向

(1)続々オープン。サービス・プラットフォームとしての小売店

前回、前々回からお伝えしている最新米国小売店事情だが、女性の味方として支持を集めるブルティンや、新感覚の小売店舗のストーリー、いずれも商品を仕入れて店内で販売するだけではなく、商品についての説明をする店員を手配したり、売上分析をするなど、メーカーが店舗にいかなくても商品販売を包括的にサポートしてくれるなどの仕組みとなっている。

こうした各種サポート含みの出店形式を『サービス・プラットフォームとしての小売店舗』(a retail-as-a-service platform)と呼び、近年、米国で様々なタイプが登場している。

上述の他に、今年3月のマンハッタンのノーホーにグランドオープンしたショーフィールズ(Showfields)がある。実店舗を持たないオンライン・ブランド(いわゆるダイレクト・トゥ・コンシューマー、D2Cブランド)がショーフィールズに期間限定で店を出し、また、アート作品も多数展示・販売されているギャラリーのような商業施設となっている(ただし、アート作品をどのような基準でキュレートしているかは明らかではない)。

さすがサービス・プラットフォームとしての小売なので、店員さんの商品の説明もなかなかちゃんとしている。また、ノーホーというSOHOに近いけど比較的地元住民が多く、のんびりしているエリアに立地しているので、お散歩がてら立ち寄るのにおすすめ。

ご参考:ショーフィールズ

他には、前号で軽く触れた老舗メイシーズが出資したベータ(b8ta)。

ご参考:ベータ(b8ta)

さらに、ネイバーフッド・グッズ(Neighborhood Goods)が今年末にマンハッタンにオープン予定だ。1店舗目をダラス州のプラノに昨年12月にオープンして以来の2店舗目となる。キャッチコピーは新しいタイプのデパートだそうだ。プラノといえば、トヨタさんが本社移転し日系企業も集まりはじめているところだ。
ご参考:ネイバーフッド・グッズNeighborhood Goods snags $8.8M, plans NYC location

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