「ストレスゼロ」を目指すのをやめるとキレなくなる納得の理由

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何かとせわしなく日々ストレスにさらされがちな現代ですが、人間が生きていくうえで適度のストレスは欠かせないようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、自身の田舎暮らしにおける経験を踏まえつつ、なくなることはないストレスと上手に付き合おうとしています。

ストレスは減らしたいけど、ゼロはダメなの

昨年末にギックリ腰をしまして、非常に難儀をしたため、腰には細心の注意を払って行動していたはずなのに、4月の頭にそれでもやっぱりグキッと腰を痛めてしまいました。グキッとなる前に、なんだかイヤな感じはしたんですよね。でも野良仕事をやらないわけにはいかないので、そのまま強行したら案の定ということで、これだけ繰り返すと笑うしかありません。

で、気付いたのが、生きているということは何らかのストレスを抱えるということなんだなということです。力技を使ってこれをゼロにすることも出来ないわけじゃないんですがそんな生き方ってもしかしたらツマラナイんじゃないかって気付いたんです。

私は田舎暮らし歴がそろそろ7年になるわけですが、田舎暮らしって自然満喫で、美味しいものがたくさんあって、渋滞も少なくて、ノンビリしていて、ご近所さんも良い人ばかりな面がある一方、都会じゃ考えられない不便を強いられるわけです。都会からの移住者って、これに耐えられなくて都会にUターンするわけです。

現代では、不便イコールストレスですから、これを根絶させるのが正しいのだ!と多くの人は考えているんですね。そして文明の利器を駆使してこれをゼロにさせるべく現代社会は進化しているわけですから。

ところが反面で、ストレスがいくらでも減らせる社会になると(便利とはそういうことです)、ストレスそのものに対する耐性とか受容力って小さくなると思うんです。

昨今のキレやすい人々(老若男女みなさんキレやすいですよね)って、そんな便利な社会が生み出した産物なんじゃありませんかね。要するに色々なことにガマンが出来ないんですよ。ガマンするべき場面が少なすぎるから。

ここはひとつ、価値観を転換して、ストレスをある程度は仕方のないものだと受け入れて最後はこれを味わうところまで諦観というか達観出来ることを目指すべきなんじゃないでしょうかね。

そもそも人類の進化って、人類が直面したストレスによって成し遂げられた面が多分にあるわけですよ。文明なんて不便ストレスを解消させた歴史そのものですからね。それでも未だに解消すべき不便があるわけで(だからビジネスが成立して経済が発展するわけです)、これはどこまで行ってもゼロにはならないんですよ。

つまり、不便、ストレスを減らそうとする試みは良いんですけど、これをゼロにしようと考えることは間違いなんじゃないかと思うわけです。つまりどこまで行っても、何らかのストレスは存在するのだ、これを受け入れなきゃならないのだと考えるようになるわけで

す。

田舎暮らしをやって気付いたのがここで、要するにどんなに文句を付けても

  • JR線の運行本数が増えることはない ですし
  • 資源ゴミの回収日が増えることはない ですし
  • 買い物に片道1時間の運転が短くなることはない ですし
  • 徒歩圏内にコンビニも文化施設もないのは変わらない ですし
  • 外タレのコンサートが行われることもない ですし
  • 美味しい洋食屋が出来ることもない

んですよ。これらは対峙すべきストレス(つまり工夫することで自分でどうにかするということ)ではあるんですが、同時に受け入れなきゃならないストレスでもあるんです。

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