あまりの暑さに冷たいものばかりを食べたくなるのは仕方のないことですが、それでは身体に良くないとも言われる…では何を食べればいいの?という方に!今回の無料メルマガ『おひとりさんが健幸的に食べるシンプル調理の和風レシピ!』の著者でプロの料理人・佐藤 周生さんが伝授してくださるのは、冷たくてあたたかい、しかも美味しいちょっぴり不思議な料理「和そばのニラ玉あんかけ」です。人気中華「天津飯」の和そばバージョンのレシピ、ぜひ会得してくださいね。
冷たすぎず、熱すぎない斬新な蕎麦料理とは…
佐藤です。今回は、熱すぎず、冷たすぎない、「餡かけの和そば」を伝授します。
暑さが続くと、どうしても冷たい料理に目がいきます。それは、蕎麦の料理でも同じ。ざる蕎麦、ぶっかけ蕎麦…体を冷やしてくれて、さっぱりします。が、冷たい料理が続くと体が冷えすぎます。冷房がきいているところなら、なおさら…そんな時にこんな蕎麦料理はいかがでしょうか?
「和そばのニラ玉あんかけ」。
これ簡単にいうと“天津飯”の和そばバージョン。「天津和そば」。冷たいそばの上に焼いたトロトロ玉子をのせ、ニラの餡をタップリかける。冷たい和そばの上に熱い玉子と熱々の餡。汗をダラダラかきながら食べるほど熱くなく、程よく温かい。冷たすぎず、熱すぎず。食べやすいです。で、餡に使ったニラには体を温める効果があります。体の芯から温めてくれ、体調を崩しにくくしてくれます。料理自体は、程よい温度で食べやすく、ニラの効果で体の中を温める…このように、料理の温度差ではなく、食材から得られる保温効果を狙った健康的な食事の取り方も1つの方法だと思います。是非、取り入れてみて下さい。
私、餡かけ料理が好きなので、「和そばのニラ玉あんかけ」 を作ったとき、おかわりしてしまいました。同じ調理をくり返しても簡単に感じるレシピをみておいて下さい!
レシピ
【材料】(1人前)
- 茹でそば..1玉
- 卵(L玉)…3個
- 油…大さじ1杯
【ニラ餡
- ニラ…1/5束(20g)
- だし…360cc(もしくは水360㏄+だしの素2つまみ)
- みりん…大さじ2杯(30cc)
- 淡口醤油…大さじ2杯(30cc)
- 水溶き片栗粉…約大さじ1杯半(片栗粉、大さじ2/3+水、大さじ2/3)
1.美味しいそばを食べたい場合は、生そばを茹でて下さい。
よく洗って冷ましておく。茹でるのがめんどうなら「茹でそば」でもOK!
2.ニラは、3mm幅の小口切り(細く刻む)にします。
3.【ニラ餡】を作ります。鍋にだし(360㏄)、みりん(大さじ2)、淡口醤油(大さじ2)を合わせ、強火にかけます。
4.沸騰してきたら、ニラを加えます。
5.中火にして、水溶き片栗粉(水大さじ2/3+片栗粉大さじ2/3)をよく混ぜ、少量づつ加えて (だしも混ぜながら) とろみを付けたら出来上がり。
火を止めておきます。
6.卵(3個)ボウルに割入れ、白身が見えなくなる程度に混ぜます。
7.大きめの器に冷たいそばをドーム型に盛っておきます。
餡をかけるので深さのある器がいいです。茹でそばの場合は、一度軽く湯がいてから冷まして使うと食感がよくなります。温かいままのそばでも美味しいです。
8.フライパンを強火で40秒ほど熱し、油(大さじ1)を加えて全体に馴染ませます。
中火にして卵を入れ、混ぜながら形を丸く整えます。
9.7割程度固まったら、裏返して反対面を10秒ほど焼きます。
中は半生の状態のほうがトロトロ感があって食べやすいです。
10.もう一度裏返して、そばの上にそろ~っと綺麗にのせます。
11.「ニラ餡」を温めなおし、玉子の上からかけます。
12.完成です!
そばと玉子にたっぷりニラ餡を絡めながら食べて下さい。
冷たいザルそばもヒンヤリして良いですが、ちょっと温かい「餡かけ和そば」なら体を必要以上に冷やすことがないです。是非、作って食べてみて下さい。