副業最大のリスク
副業をするにあたって、最大のリスクとなりうるのは「本業にかかわる人たちからの反感」です。
副業禁止の会社であれば、当然のことながら罰則にさらされるのでそもそも副業には手を出すわけにはいきませんね。副業ができる会社であったとしても、同僚や上司の理解がなければ、いつ足元をすくわれるか分かったものではありません。
ましてや「結構稼げているらしい」というウワサが流れて、それに嫉妬する人が現れたりすると、非常に面倒なことになります。本業でとんでもない業務量を押し付けられて、副業どころではなくなるかもしれません。あるいは副業用の環境を十分に整えてないと、「会社の備品を副業に流用している」といって懲罰対象になる可能性もあります。
副業の最大のリスクは「周囲の理解を得られないこと」です。
もちろん、徹底的に隠れてやるという手段もあります。完全に匿名でネットを使った活動をするとか、手段がないわけではありません。
必殺仕事人や特命係長のような「二重生活」が自然とできる人であれば、そういうやり方もあるとは思いますが、それよりも周囲に理解してもらいながら活動する方がずっと楽ですよね。
副業をしたい人は、まずは味方を作っておくこと。そうすれば、周囲に邪魔されるどころか、サポートしてもらいながら副業に打ち込めるかもしれません。
収入を増やすために
副業で収入を増やすと一口で言っても、「何をするのか」によって大きく差が出てきます。
ちなみに、ボクがやっている副業も収入を増やしやすいものとそうでないものがあります。講演をやったり研修講師をやったりするのは、時間を完全にブロックされますし、移動も伴うのでそうそう増やすことができません。
もちろん単価を上げるという方法もあるのですが、法外な値段をつければ顧客が去っていくだけです。適正な価格で実施するとなると、実施可能回数は決まってきます。
その一方、コンテンツ提供型のビジネスに関しては割と柔軟に増やしたり減らしたりすることが可能です。コンテンツのクオリティさえ担保されていれば、相手が何人いようと関係ありません。有料ブログのnoteを書いたり、オンラインサロンを実施したりすれば、収入を大きく増やすことができます。
収入を増やすために必要なマインドセットは「とにかく顧客を増やす」という自分視点ではなく、「質を高めることによって多くの顧客に響くようにする」という考え方の方が健全です。
明らかな「儲け至上主義」が感じられると、顧客は一気に冷めます。これは、「顧客としての自分」をイメージすればすぐわかりますよね。ラーメン屋さんが、メニューも味も今までと同じなのに、急に理由もなく値上げしたら「え?」って思いますよね。
収入を増やすなら、腕を磨く。結果的に、それが一番近道だと思います。
最後に
今や日本は「複業どんどんやろうぜ」というムーブメントが立ち上がってきているといっても過言ではありません。ここでいう「複業」は「本業と同レベルの仕事をいくつもこなせる」という意味になります。
でも、複業は「もともとやっていた本業でも十分に価値を出せる」のが前提で初めて成り立つというのがボクの考え方です。
もっとも、これからは「本業」というものがなく、どこにも属さず、あるいはどことも同じような距離感で接しつつ、価値を提供していく働き方が増えていくように思います。ボクも、より複業について深く考えて、情報発信していきたいと思います。
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またお会いしましょう、では。
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