子どもの成長を阻害。親が良かれと思っての先回りは「経験泥棒」

 

家庭教育アドバイス…「先回りは経験泥棒」

2のような先回り行動をしてしまっている親は割と多いのです。なぜなら、親も、その方が楽だからです。「忘れ物をした」と心配する必要が無いだけではなく、もしかしたら先生からも「いつもきちんとしている」などと褒められる可能性もあるのですから。

人は常に予定通りに行動できるものではありません。常に予測不能な未来があります。その都度、臨機応変に対応しなければなりません。親が用意した「正解」ばかりを受け取り、自分で考えてこなかった子どもたちにとって、状況が変わり、これまで上手く運んできたことができなくなったとき、やり方を変え、試行錯誤し、自分で上手くいく方法を見つけ出すことはとても難しいことです。

だからこそ、様々な経験、失敗をし、そこから学ぶ能力を身につけることが大切なのです。親として、経験泥棒だけは、しないようにしましょう。

親の仕事は「待つこと、見守ること」です。「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」の教えにあるように、子ども自身に解決させるようにヒントを出し、サポートしましょう。

参考までに以前書いたメルマガ記事もお読み下さい。
朝ちっとも起きない子どもを、「いい感じ」に目覚めさせる3つの方法

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家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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