「忘年会スルー」にネット共感。職場の飲み会は時間もお金も無駄

2019.12.11
by MAG2 NEWS編集部 HY
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新年号になって初の忘年会シーズンを迎えた今、職場の飲み会のあり方を“令和流”に再考すべきことを示唆するようなワードがSNSを賑わせている。「忘年会スルー」というハッシュタグが多くの人の共感を集めているのだ。インターネットなどを通じ、人々のコミュニケーションの形が変わりゆく中、若手を中心に「職場の飲み会に意義を見出せない」という声が多く投稿されている。

「忘年会スルー」を決め込む若手の声を見てみると、勤務時間外であるにも関わらず、自費で、楽しくもない職場の忘年会に「原則、全員参加」しなければならない状況に、疑問を抱いているようだ。

労働時間外や会費制で実施にする飲み会を企画する側は、こうした意見を加味して実施の有無や実施内容を検討すべきだろう。社員を慰労したり、社内の親睦を図ったり、社内コミュニケーションを円滑にするのが職場の飲み会の目的であるならば、参加者の声に耳を傾け、きちんと目的に沿ったコンテンツにする必要があるのではないだろうか。

時流や社員のニーズに合った飲み会にアップデートしていくために参考になりそうなツイートを紹介しよう。

「無駄」な時間とお金を使いたくない

#忘年会スルーのハッシュタグがついた投稿を見ていると、職場の飲み会は「つまらない」「役に立たない」「楽しくない」にも関わらず、大切な「時間」と「お金」を費やすことに対する不満や疑問の声が多く挙がっている。

こうした若手の声を受けて、会社の福利厚生として忘年会や新年会、歓送迎会を経費で実施したり、ランチタイムや勤務時間内に社員同士のコミュニケーションを深めるような取り組みをしたりする企業も出てきているようだ。

飲み会や仕事に対する多様化する価値観

働き方や価値観が多様化する現代において、これまでの慣習や先輩・上司がやってきたことを「当たり前」のこととして押し付けるのも忘年会スルーしたくなる理由になっている。

飲み会は楽しい、でも「誰と飲むか」が重要

飲みニケーションが若手に受け入られていないかといえば、そうではないようだ。飲むこと自体は好きだという声や、飲み会は楽しいという声も見られる。しかし、「誰と飲むか」を重視したいというのが忘年会スルーしたい側の意見。

勤務外の時間を費やしてまで、上司の説教くさい話や昔話、興味のない同僚の話を聞きたくないという声が多いが、「楽しければ、時間外であろうが、自費であろうが、上司だろうが飲みに行きたい」という内容の投稿も見受けられる。

忘年会スルーしたい要因の一つは、社内の風通しの悪さや職場の人たちとの折り合いの悪さ、居心地の悪さなのかもしれない。

職場コミュニケーションあり方の再考を

今年も今までと同じように忘年会を行うのではなく、なぜ忘年会を行うのか、何を目的として行うのか、飲み会でなければならないのか、改めて考えるべき時が来ているのかもしれない。

※本記事内のツイートにつきましては、Twitterのツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

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