限界を作らない。競泳・池江璃花子選手の母が娘にかけ続けた言葉

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昨年2月に白血病罹患を公表し闘病生活に入るも12月に退院、今年3月にはプールに入った姿をSNSで公開した競泳女子の池江璃花子選手。その前向きな姿勢は多くの人を勇気づけていますが、不屈の精神はどこで培われたものなのでしょうか。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では池井選手のお母様が、彼女が幼い頃から掛け続けてきた言葉を紹介しています。

池江璃花子選手は、なぜ白血病にも負けないのか?

昨年、「白血病」と診断されたことを公表し、闘病生活を送っていたにもかかわらず、再起に向け、明るく、懸命に努力を重ねようとする姿がテレビ番組で放映され、大きな感動を呼んだ池江璃花子さん。

その類い稀な才能と人間性はどのように培われたのでしょうか。

璃花子さんを含め3人のお子さんを女手一つで育てると共に、幼児教室の運営を通じて約2,000名の子どもの能力開発に携わってきた池江美由紀さんの実践的子育て論をご紹介します。

※ 対談のお相手は、プロテニス選手の杉山愛さんを育てた杉山芙沙子さんです。

カエルの子はカエルか トンビがタカを産むか

杉山 「命に関わる重い病気ですから、ネガティブなことが頭をよぎってしまうこともあるのではないかと思うのですが、そのポジティブさはどこから来るのでしょうか?」

池江 「やっぱり幼児教室の仕事がすごく生きました。私がやっているメソッドの創始者である七田眞先生は、どんな状況でも人生に対してプラス思考で歩んでいくことを教えてくださったんです。

私自身、皆さんのように学歴や職歴があるわけでもないですし、裕福な家庭で育ったわけでもありません。何一つ思い通りにならなかったんですね。

ところが、子どもを出産して、幼児教室の仕事を始めてから、すごく道が開けたというか、自分の可能性が広がりました。

初めての子を妊娠した時、「カエルの子はカエルじゃないんだな」と思ったんです。カエルだと思ってカエルの子育てをするからカエルになるのであって、私のようないわゆるトンビでもタカの子育てを真似てやればタカになるんだな、とたくさんの本から学びました。

それ以来、常に子どもに対してポジティブな言葉を掛けていきました。『あなただったら、できるよ』『あなたの中には、もっともっと可能性があるんだよ。もっともっと天井は高いし、天井の上には空があり、さらに宇宙がある』と言って、決して限界をつくらない。

だから私は、生徒さんのお母さんに対しても『女優にならなきゃいけないのよ』って言うんです。いくら実際の生活ではダメな部分があっても、子どもの前ではやっぱりそれを見せてはいけない。

たとえ『おまえはこうだったくせに、よく子どもにそんなこと言えるな』ってご主人に言われたとしても(笑)、親という仕事をしているからには子どもがちゃんとした人間になるよう教えるべきだと。

私自身、善いことも悪いこともゼロ歳の時からしっかり教えて、ある程度の年になったら親がいなくても、自分で判断して乗り越えていける人に育ってほしいという思いでやってきました」

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【著者】 致知出版社 【発行周期】 日刊

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