防衛省も財務省も地元も不満。陸上イージス計画停止の本当の理由

 

事実上の白紙撤回

【毎日】は1面トップと3面の解説記事「クローズアップ」。見出しから。

(1面)
陸上イージス計画停止
事実上の白紙撤回
技術的不備判明

(3面)
「盾」迷走の末
陸上イージス計画停止
「導入主導」官邸痛手
秋田、山口「説明を」

《毎日》は、ブースターを安全な場所に落とせるようにソフトウェアだけでなくハードウェアも改修することになれば10年以上の年月と数千億円の費用が必要になるとして、河野防衛相が計画は続行できないと表明したことを、「事実上の白紙撤回」だと言い切っている。

この「撤回」は、「安倍晋三首相が繰り返し必要性を主張してきたイージス・アショアの配備停止で政権の一層の求心力低下は避けられない状況になり、日本の安全保障の根幹を揺るがす事態となった」とする。

政府は既に取得経費などを合計1787億円盛り込んでいて、今後米側への支払い額などについて交渉しなければならないことに。「米側と膨大な違約金交渉になる」との懸念が広がっていると。

配備が予定されていた秋田と山口両県では、関係者の間に突然の発表に対する驚きの声が上がっており、「キチンとした説明が欲しい」と言っているという。

●uttiiの眼

確かに、安倍氏が「どうしても必要だ」と繰り返してきたシステムに根本的な欠陥が見つかり、「導入を進めた安倍政権の足もとは揺らいでいる」ことは間違いないだろう。配備予定地だった両県としては、県や自治体当局も、また近隣の住民も、これが本当に「白紙撤回」なのかどうか、正確なところを知りたいというところだろう。

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