日本大好きのお隣「台湾」で今、沖縄のパン屋さんが発売したという「台北ねぎパン」なるパンが「台湾のねぎパンと違う!」と大きな話題となっている。「台湾の2ちゃんねる(5ちゃんねる)」と言われる巨大ネット掲示板「PTT」では、「見てられない…」「焼きそばパンの概念だね」などなど、賛否の声があがっているようだ。
沖縄で「台北ねぎパン」爆誕も台湾人に賛否
事の発端は、台湾メディア「三立新聞網」が報じた、沖縄のとあるパン屋さんに売られていたという「台北ねぎパン」というパンの画像だ。ネットの画像を見ると、たしかに、日本のパン屋さんで同名のパンが売られていることがわかる。なぜ「台湾」ではなく「台北」を頭につけたのかというツッコミは置いておくとして(日本でも「東京●●●」という名の食べ物がよくありますよね)、まるで「ニンニクの芽」のように長めに切った万能ねぎがこれでもか!というくらいに載せられている。
image by: 三立新聞網『日本賣「台北蔥麵包」 網看霸氣配料傻眼:誤會大了』
台湾発祥の「タピオカミルクティー」スタンドがそこかしこに出来ては消えている日本。そんな台湾グルメブームにあやかったのか、「台北」を冠した台湾風グルメを爆誕させてしまったようだ。台湾のネット掲示板「PTT」では「戦争を起こす気か?」「見た瞬間に爆笑したw」などさまざまな声があがっている。
別物すぎる!? 台湾と沖縄の「ねぎパン」の違い
そもそも、台湾の北東部にある宜蘭(イーラン)はネギの産地として知られており、ねぎパンの他にその名も「葱油餅」という薄いお好み焼き風B級グルメや「胡椒餅」など、特産のネギをふんだんに使用した名物グルメは数多い。そんなネギ大好き台湾人が考え出したのが、パンの上に細かく刻んだネギを散りばめた「ねぎパン」なのである。日本人にとっては、台湾の普通のパンだとしてもインパクトが大きいのかもしれない。
上記の写真比較でも分かる通り、台湾名物の「ねぎパン」(右)はネギが細かく刻まれたものがたくさん載せられているのが普通だ。ネギの下にはチーズが載っており、ネギとチーズの絶妙なハーモニーが口の中に広がる。かわって沖縄のパン屋さんの「台北ねぎパン」は、左写真のように「ニンニクの芽」状態の万能ねぎを大量に載せて上に糸とうがらしを添え、パンの下にはカリカリのチーズを敷いているのだ。これではまったくの別物ではないか。
両者の差は一目瞭然。台湾人が「これは外交レベルの事件だ!」とツッコミを入れたくなるのも当然なのかもしれない。