ビジネスの現場で言い訳表現として頻繁に耳にする「バタバタしていまして…」という言葉ですが、用いること自体、止められた方がいいようです。今回の無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』では著者の佐藤しょ~おんさんが、「バタバタしている」と言ってしまう人が「関わりたくない種類の人」である理由を記しています。
実は恥ずかしい「バタバタしてる」アピール
色々な人と日々お付き合いをするわけですが、私にとってのNGワードがありまして、この単語を使う人とは積極的に距離をおこうとしています。そんなNGワードは、
■ バタバタしている
です。
忙しくて時間をコントロールできない時に使われることが多いんですが、この単語を使う人で優秀な人って会ったことがないんですよ。
優秀な人が忙しい時には、○○で忙しいと認識していて、その状況をどうにかコントロールしようとするわけですから、「バタバタ」しないんです。結果としてコントロールできないから「バタバタ」したわけで、それはビジネスパーソンとして恥ずべき状況だと認識しているので、他者に言い訳のように
■ 実はバタバタしていまして…
なんて言わないの。
本当にバタバタしてしまったのなら、どこかに問題があったということですから。
▼ 準備が足りなかったのか
▼ 未来予測に誤りがあったのか
▼ つまらないエラーをしたのか
▼ やり方に問題があったのか
何か「バタバタ」する原因があったわけで、その原因が特定されたら既にその事態は「バタバタ」ではなく、「○○に問題があって忙しかった」となるはずなんです。そうやって原因を特定して手を打つから、次からはバタバタしないで済むわけですよね。
ところが「バタバタしている」と言ってしまう人は、その原因特定もできていなくて、その結果対策も取れていないので、何度でも「バタバタする」のですよ。つまり「バタバタする(した)」と言ってしまう人は、同じような原因で次回もバタバタする人なのです。そんな人と仕事で付き合うのは真っ平ゴメンというか、関わりたくない種類の人になるわけです。
この表現を言い訳のように多用する組織って、PDCAが回らないことが文化になっていたりします。バタバタすることが、さも仕事をたくさんしているようなニュアンスで使われていたりしますから。
ところが実際に観察してみると、単なる準備不足だったり、手順書に間違いが多かったり、想定外のイレギュラーが発生しただけだったり、エラーの原因が分からずムダに時間を使っていただけだったりと、モノが見える人から見たら、「バタバタ」ではなくハッキリと「ここが原因」って特定できる話だったりするんですよ。
ところが「バタバタした」と言っちゃう人は、そのセリフを言うことで、忙しくて充実した1日だったと考えちゃうんですね。この表現には、
● 何が原因でバタバタさせられたんだ?
という深掘りのニュアンスはありませんから。
だからバタバタしているという表現は、無能な人が使う言葉なのです。この表現を決して使わないと決めて仕事をするだけで、バタバタする状況が減りますから。
だいたいね、「バタバタした」なんて言われたってアドバイスのしようもありませんから、会話が不毛になるんですよね。なんでバタバタしたのか考えろよって思いますよね。
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