「アラジンで落ちない女はいない」精神科医が発見した恋愛の法則とは?

 

何にせよ、とにかく魔法のカーペットが恋のためには最強のアイテム。でもそれは、どうしてなのでしょうか?自分はそこには「三つ」の心理学的な理由があると思います。

◆ 1つ目の理由「美しい風景」

まず空を飛んでいれば、言うまでもなく、景色は激しく美しいことでしょう。そして人間、ロマンチックで美しいものを見ていれば、気持ちも盛り上がります。美男美女がモテるのはそれが理由ですが、それは相手の顔だけではありません。いい気分になっていれば、一緒にいる人にたいして好印象を抱いても不思議ではありません。

それが「連れてきてくれた人」なら、なおさらです。

ある意味「夜景の見えるレストラン」がデート場所として好まれますが、それの最上級版です。

これはモテる。

◆ 2つ目の理由「初体験」

そして次に重要なのが「初体験」。

人間というのは、自分にとってはじめての体験をさせてくれた人にたいして、ものすごく強い印象を抱きます。「はじめての相手」をなかなか忘れられないのはそれが理由です。特に人間、初体験の場ではドキドキしますから、そのドキドキを相手にそのまま移し替える可能性もあります。「私、魔法のカーペット乗るの、23回目」なんてお姫様はそうそういませんから、これは間違いなくモテる要素になります。

ちなみに同じ考えで行くと、これが「空飛ぶカーペット」ではなく「海に潜るカーペット」であったとしても同じく初体験を感じさせることはできますが、ただ塩水でビッショビショになるので、ロマンチックからは離れると思います。そういう意味で、空飛ぶカーペットがいかに理想的だったか分かるでしょう。

◆ 3つ目の理由「命の危険」

さてここまで「そのときに抱いている感情をそのまま相手に抱く」という話が出てきました。ここで、おそらく心理学を学んだことがある方なら、すぐに思いつく話があるはずです。

そう。それこそが「吊り橋の実験」。吊り橋の上で異性と話すと、吊り橋という不安定な状況ゆえのドキドキを、異性へのドキドキと勘違いしてしまう、という実験でした。

これはまさに最たるものですね。

そして今回。当然ですが、魔法のカーペットは、空を飛びます。山や雲の近くを飛んでいる描写もありました。あそこから落ちたら、間違いなく死んでしまいます。くわえて魔法のカーペットには、手すりすらありません。ちょっとでもコロンと転がったら落ちて即死です。恐ろしい。

このドキドキにより、相手にたいして離れられないドキドキを感じたとしても不思議ではありません。

というか、そもそも相手がどういう仕組みで飛ばしているか分からない現状、怖いですからね。相手が魔法の力で飛ばしてて、気分が消沈することで、エネルギー切れで落ちちゃうかもしれない。

または魔法のカーペットがペット的存在で、ご主人の意に沿わない相手だけ落とされちゃう危険だってある。であれば、もう、なかなかに断りづらい状況ではあります。

なんか心理学的理由と言いつつ、最後は「これもう脅迫じゃん?」みたいな状況になっていることに戦慄を覚えます。

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