竹中平蔵氏に逃げ道なし。元国税が暴くパソナと政府間「黒いカネ」の流れ

 

まあ、このツイッターこそが、竹中氏の人格を非常によく表しているといえます。労働力の流動化推進や賃下げ推進というのは、常日頃から竹中氏が持論として述べてきたことです。そして、竹中氏は、小泉内閣の経済政策を事実上、一手に引き受けてきたはずです。製造業の派遣労働の解禁は、その流れで行われたことは間違いないことです。最後の実務を自分が担当していないからといって、その全責任を逃れようというのです。こんな図々しい政治家がありますか?というより、政治家以前に、人としておかしくないですか?

万が一、この派遣労働の改正が竹中氏の意向は反映されていなかったとしても、「日本の労働環境を大きく変えるほどの重要な法案」を施行した内閣に閣僚として入っていたわけです。閣僚の一人としても、口が裂けても「自分には責任はない」などとは言えないはずです。もし、本当に自分の意にそぐわないのであれば、閣僚を辞任すべきだったはずで、そういう政治家は過去にたくさんいるのです。この点一つをとってみても、本当に腐れきった人間だと言えるでしょう。

また竹中平蔵氏は、現在、パソナの会長をしています。パソナは人材派遣業の最大手です。確かに、竹中平蔵氏が言うように、パソナは製造業の派遣はやっていません。だから、製造業の派遣解禁によって「直接の利益」は受けていないでしょう。

しかしパソナは、2000年代以降の派遣労働拡充政策の流れで、大儲けしたことは間違いないのです。そして派遣労働拡充政策を主導したのは、小泉内閣です。小泉内閣の閣僚だった竹中平蔵氏は、その責任を免れるはずはなく、またその政策で大儲けしている企業の会長となるなどというのは、言語道断の事のはずです。

前回メルマガの脱税疑惑でも述べたように、竹中平蔵氏は、ほんのわずかでも逃げ道があれば、強引に逃げようとします。

なので、今回は竹中平蔵氏が絶対に逃げ道の無い、明確なパソナと政府の利益相反について述べたいと思います。

第二次安倍内閣が発足したとき、竹中平蔵氏は政府の諮問機関である「産業競
争力会議」のメンバーとなりました。竹中平蔵氏は、この「産業競争力会議」において、企業の「再就職支援のための助成金の支給」を強く提言しました。

よくこんな露骨な提案をしたものだと感心するほどです。

この再就職支援は、もろにパソナの利益に直結するものだったからです。

しかも、この助成金は採り入れられました。この提案を受ける方も受ける方です。日本の政治家たちがいかに「政治オンチ」かということです。

この助成金は、パソナが直接もらうものではありません。しかし、結果的にパソナが潤う仕組みになっているのです。

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