日本球界を代表する知将として名を馳せ、2020年2月、惜しまれつつもこの世を去った野村克也氏。その野球観はもはや人生訓にも通ずる、深く含蓄に富んだものでした。今回の無料メルマガ『致知出版社の「人間力メルマガ」』では、そんな野村監督が残した「6つの金言」を改めて紹介しています。
明日からの仕事の活力源になる野村克也監督の名言を一気にご紹介
南海、ヤクルト、阪神、楽天の4球団の監督を務めること通算24年。名将として、これまでに多くの選手やコーチを育成してきた野村克也さん(享年84)。生前、月刊『致知』のインタビューで多くの金言を残しています。
その中から、明日からの活力源になる言葉を厳選してお届け!
思想が二流の人間は伸びない
素質は一流でも思想が二流の人は伸びない。二流の思想が一流の素質を阻害してしまうケースがよくみられます。少し能力があるばかりに努力なんてちゃんちゃらおかしいという気分になって、野球をなめ気を抜く。故障してもこれ幸いと休みたがる。こういう人は思想が二流の人です。
準備怠るべからず
「運」に期待してはいけない。運は結果論である。ただし、一生懸命努力していれば必ず運が向いてくると信じて、準備を怠らないことである。鍛錬して準備していなかったら、運が来ても逃がしてしまう。「備えあれば憂いなし」である。
夢や目標が人を敏感にする
人生に大きな夢をもっている人というのは敏感である。目標意識がはっきりしている人は敏感である。目標がしっかりしていると、ものごとに肯定的になるから、それが敏感にするのであろう。人間の最大の悪はなんであるか、それは「鈍感」である。
24時間の使い方
どうしたらうまくなれるか、どうしたら一軍に上がれるかって、24時間そればかり考えていましたね。でも最終的には、一日24時間の使い方だな、と思いました。
変化のタイミング
結果が出ていない以上、これまでと同じことをやっても同じ結果になるだけです。変わらなければいけない。
誰にもプロの能力はある
ほとんどの人が、自分の能力、才能を知らずに死んでゆく。プロの条件なんて何もない。誰でもプロになれると思うんです。高いレベルを目指そうという、その気さえ持続していればプロになれると思います。人間は誰しも何らかの才能を持って生まれてくるそうです。その才能に気づき磨いた者が幸せをつかむのではないでしょうか。
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