親の「良かれ」が子を苦しめる。小5の娘が突然引きこもってしまった訳

 

子供が突発的に部屋にこもり、親と話しもしなくなった時、最も心配なのは子供が自ら命を絶とうとすることです。もし部屋で手首を切って…なんて事になれば、誰も気づいてあげる事ができません。でもご飯は食べている、シャワーも浴びているみたい…という事は、そこまで深刻ではないのかな?とちょっと安心しました。

そして、マアサさんにはこんな風にお返事しました。

マアサさん、メール拝見しました。

まず「手荒な事をしても解決しない」は、本当にその通りで、扉を壊したり力づくで外に出そうとしなかった事。これは適切な判断だったと思います。

それで…私が感じるに、今回の娘さんの行動は「私の気持ちをわかってよ!」というアピールで、ストライキのようなものだと思います。

今、食事を用意してあげて、本人もそれを食べ、トイレにも行っているようだし、シャワーも浴びている。だとしたら1週間ほどこんな形で過ごさせてみたらどうでしょう?そして時間を置いて本人も落ち着いたところで「今後の事を話し合いましょう」と手紙で誘ってみる事をなさってみたら?と思うのです(書き方は後程記載しますね)。

それで娘さんの今回の行動が突然ではなく、1年以上前からその予兆があったみたいですね。今まで娘さんが頑張っていたその内容ですが、まずは公文を3教科習っている、との事でした。そしてスイミング(選手コース)と、ピアノも個人レッスンのようです。

公文・スイミング・ピアノ、と考えると3つだけ、と思われるかもしれませんが、実際にはほぼ毎日、教室やプールに通う事をなさっていたのでは?と思うのです。

特にピアノは、上手になればなるほど、課題は難しくなり目に見えるほどの上達もしなくなっていきますし、上手くなればなるほど、毎日の練習の積み重ねが必要で、きっと1日1時間程度の練習では足りないぐらいだったでは?と思うのです。

又、スイミングも選手コースですと、(想像ですが)1週間に4回ぐらいはプールに入って、2時間近く練習をしているのではないでしょうか?もちろん公文は宿題がたっぷり出ますしね。

それでも低学年の頃は、たくさんの習い事をしていても上達が嬉しいし、練習量もそれほどでもなく、まだ余裕があったのだと思いますが、年齢が上がるにつれて、先生にも力が入りますし、課題もたくさん出て自宅での練習が増えていき、きっと娘さんはもういっぱいいっぱいだったのでは?と思うのです。

確かにマアサさんが言われるように「頑張ることは将来役立つ。吸収できる小学校の今が最適」なのはおっしゃる通りです。ですが多分、同じ量を私たちができるか?と言ったら、とてもできないと思います。

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