不適切発言だけ指摘しよう。怒りをぶつけるパワハラ上司の黙らせ方

shutterstock_439610806
 

人が3人以上集まると、かならず起きてしまうといういじめ。絶対に許されることのない行為ですが、どの世界にも「不埒な輩」は存在するものです。もし自身がその対象になりかねないような事態となった時、どのように対応するのが正解なのでしょうか。今回のメルマガ『神岡真司の人生逆転の心理術』では、法人対象のモチベーショントレーニングや組織活性コンサルティングなどで活躍するビジネス心理研究家の神岡真司さんが、「やられっぱなしの人間ではない」ということを示すべきとした上で、その方法を具体的な会話例を挙げつつ紹介しています。

※本記事は有料メルマガ『神岡真司の人生逆転の心理術』2021年9月27日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

人生逆転に繋がっていく心理術を届ける神岡真司さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

いじめられない人になる会話の仕方!

皆さま、こんにちは。「人生逆転の心理術」をお届けするビジネス心理学講師の神岡真司です。

今回のテーマは「いじめられない人になる会話の仕方」について解説していきます。

いじめられる人には共通のパターンがある!

さて、まずは、いじめられる人のタイプには、共通するものがあることをご存じでしょうか。次のようなタイプの人は、いじめに遭いやすいでしょう。

  • 気が弱く、誰にでも従順な人
  • 空気が読めず、頓珍漢な対応をしがちな人
  • ミスが多く、上司に叱られることが多い人
  • 誰にでもよい顔をしようとする八方美人的な人
  • 真面目過ぎる人・正義感が強すぎる人

いずれも人間として、けっして劣っているわけでもなく、とても優しく思いやりのある人──といってもよい人達ばかりなのです。しかし、人間社会では、いずれも「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということになり、からかいや嘲笑の対象になりやすい人でもあるのです。

善良であること──が実は、いじめられる要素になりやすいことを知っておかなければなりません。実際、アグレッシブタイプ(積極的・能動的・支配的)の人は、自分よりも「弱そうな人」を見つけると、マウントをとって、自分の支配的な環境下に置きたくなるからです。そのほうが、何かと便利だからです。そして、何をやっても「抵抗しない・反撃しない」という相手の習性がわかると、自分のストレス解消を兼ねて、継続的かつ執拗な「いじめ」に走ったりするわけです。

もちろん、いじめに遭うタイプは、これらのタイプにとどまりません。自分より成績がよかったり、上司からの評価が高い、容姿が優れている、恵まれた境遇にある──などといったケースでも、「嫉妬」の対象となり、ことあるごとにいじめられるケースもあるからです。

いずれにしろ、覚えておきたいことは、いじめられる人は、大抵無抵抗ということです。いじめられても、へらへら笑ってごまかしたり、うつむいて黙り込んでしまう──など、反撃してこないことが明確であるゆえに、かえって相手にいじめることの快感を覚えさせ、増長させかねないからです。いじめられた時に、やってはいけないことは、「無抵抗であること」なのです。

では、逆上して反撃すればいいかといえば、もちろん、それも間違いです。あなたを嘲笑したい相手にとっては、待ってました──の思う壺の展開ですから、あとは泥沼の争いしか生まれません。

こんな場面では、適度な範囲内でのディスペーシング(相手のペースに反同調)をすることが、自分の人格を守るバリアを築くことにつながります。反撃するのではなく、相手の理不尽な攻撃そのものを指摘してやり、あくまでも牽制するのです。

やられっぱなしの人間ではない──ことを示すことが、あなたの人格権を相手に突きつけているわけです。これまで、そうした対応の仕方を「アサーティブな対応」として、紹介してきました。アサーティブとは、「対等な人格や立場における自己主張」に他なりません。

「アグレッシブ(積極的・攻撃的・支配的)」でもなければ、「パッシブ(消極的・受動的・従属的)」でもない、第3のタイプであるのが「アサーティブ(中立的・自律的・客観的)」というわけです。

嫌なことをされたり、悪口を言われたら「やめてください」「職場において不適切な言動ですね」などと、相手の非常識な対応そのものへの「現況の指摘」を、冷静に無感情に行わなければならないのです。

そうすることで、いじめてくる相手が「コイツはタダの弱虫ではない」「ちゃんと不快感を表明する人物」として、あなたのことを再認識するからなのです。つまり、あなたの人格を再評価することにつながるからです。

いじめられても無抵抗ではないぞ──という反応を冷静に無感情で示さなければならないゆえんなのです。

では、ここからはレッスンとして、具体的な会話例を見ていきましょう。

人生逆転に繋がっていく心理術を届ける神岡真司さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラ

 

print
いま読まれてます

  • 不適切発言だけ指摘しよう。怒りをぶつけるパワハラ上司の黙らせ方
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け