3、実際にやってみるからこそ気づける数々の疑問点
頭の中では、言葉が次々と出てきて、観客に伝えたいイメージも湧き出てきます。頭の中では「完璧なプレゼン」をしているのに、いざ実際に学んだ内容を口に出していおうとすると、「あれ?なんていっていたっけ?」「この説明で聞いている人にちゃんと伝わるだろうか」など、いろんな疑問点が出てくるからです。
そんなときメモを見ながら頭の中を整理するのです。そうすると、先ほど講師が話していた内容が鮮明に頭の中に思い出されるのです。セミナー会場を出て、最寄り駅から自宅に帰るまで約30分。自宅につく前に1回プレゼンの練習をすることで、学んだことが記憶に定着しやすくなるのです。
自宅に戻ったあとは、もう一度メモを見直し、必要な情報を書き加えたり、自分が体験したことなどを交えたりして、内容をまとめ直します。たった1回の講演会を聞いただけでも、アウトプットして自分の言葉でまとめ直すだけで、そのプレゼンの内容が自分の知識として定着できるようになるのです。
4、「エビングハウスの忘却曲線」を活用し記憶に定着させる方法
逆に、講演会を聞いただけでメモもなにも取らないと「ああ、いい話を聞いた」というだけで、聞いた話の半分以上を忘れてしまう可能性があります。
「エビングハウスの忘却曲線」を知っていますか?これは、ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスが唱えた「人が記憶したことをどれだけ覚えているか」をグラフで示したものです。「エビングハウスの忘却曲線」によると、人は学んだことをたった20分後には42%、つまり半分近く忘れているというのです。
これを防ぐためには、繰り返し何度も「思い出そうとする」ことが大切です。記憶が脳に深く定着するのは、物事を「覚える時」ではなく「思い出そうとする時」です。そう思うと、当時の僕がセミナー会場を出て、自宅に帰るまでの間に「ひとりプレゼン練習」をしていたのは、非常に効果があったんだと今更ながら思います。
当時は、今のiPhoneみたいに「声で話したらそのまま文字化してくれる」という便利なアイテムはありませんでした。そのためノートにメモを取るか、自宅に戻ってパソコンで記録するかという感じになっていましたが、今だったら音声で文字化なり、録音して公開するのもおすすめです。
たとえば、音声プラットフォームアプリstand.fm(スタンドエフエム)やVoicy、Spotifyなどで録音して配信するのもいいでしょう。またclubhouseでルームを立ち上げて「今日の学び」といって配信するのもいいでしょう。(この記事は、メルマガ『岡崎かつひろの『好きを仕事にするための本当の考え方』1月31日号の一部抜粋です、この続きをお読みになりたい方は今すぐご登録ください。初月無料です)
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