KADOKAWA元専務ら2人を贈賄容疑で逮捕。角川歴彦会長宅も家宅捜査

2022.09.06
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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東京地検特捜部は6日、東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約をめぐる贈収賄事件に関連して、当時大会スポンサーだった出版大手・KADOKAWAの元専務、芳原世幸容疑者(64)と、担当室長だった馬庭教二容疑者(63)の2人を贈賄の疑いで逮捕した。NHKFNNなどが速報で報じた。2人は、同大会組織委員会の高橋治之元理事(78)に7600万円の賄賂を提供した疑いが持たれているという。

なお、高橋元理事も2人から賄賂を受け取ったとして、受託収賄の疑いで再逮捕された。

東京地検特捜部は同日、千代田区のKADOKAWA本社および新宿区の角川歴彦(つぐひこ)会長宅の家宅捜索を開始したという。

芳原容疑者は、1957年東京生まれ。1980年3月、慶應義塾大学卒業後の1980年4月、リクルートに入社。1984年に車雑誌『カーセンサー』の創刊に携わり、その後、同誌編集長や海外旅行情報誌『エイビーロード』、結婚情報誌『ゼクシィ』、本の情報誌『ダ・ヴィンチ』、音楽情報誌『ザッピイ』、50代からの暮らし応援マガジン『コレカラ』などの編集長、発行人、メディアファクトリー社長を歴任したという。2001年1月から株式会社メディアファクトリー代表取締役社長。同社が2011年に現KADOKAWAに買収されたことから、以後はKADOKAWAグループに勤務し、2017年から株式会社角川アスキー総合研究所代表取締役社長、2019年に株式会社KADOKAWA取締役専務執行役員、現在は株式会社KADOKAWA上級顧問。

馬庭容疑者は、1959年島根県生まれ。大学卒業後、児童書・歴史書出版社勤務の後、角川書店(現KADOKAWA)に入社。『ザテレビジョン』『関西ウォーカー』『月刊フィーチャー』等の情報誌や文芸カルチャー誌編集長を歴任した。その後、雑誌局長を経て、現在エグゼクティブプロデューサー。

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image by : Lombroso, Public domain, via Wikimedia Commons / KADOKAWA本社

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