来年の客は今年のうちに。年末の「カレンダー配り」で客を呼び寄せる裏ワザ

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ではどんな方法がベストなのか?ここで挨拶文のマルチユースをする。

使っている挨拶文を“年末バージョン”に変えて活用すればいい。

私がやっていたのは、挨拶文に「今年はこんな年でした」といった内容を明記していた。

・今年はどんな1年だったか
・仕事はどうだったか
・プライベートでは何があったか

などなど。

まずはどんな1年だったか。「こんな取り組みをしてお客様に喜んでもらえた」といった内容を伝えていた。

もちろんポジティブな内容にする。ここでは自虐的な話は避けていた。

仕事では「おかげさまで多くの契約を頂きました」と結果を伝えていた。

ある時「トップになりました」と書いたところ、一人のお客様から「すごいね菊原さん、じゃあご祝儀でこの工事をお願いするよ」とリフォームの話を頂いたことがある。

仮に成績が振るわなかったとしても「今年はこんないいお客様との出会いがありました」と伝えることは可能だ。

プライベートでは「娘が運動会のリレーの選手になった」「旅行でこんな場所に行きました」「趣味のスポーツでこんな結果が出た」といったものを伝えた。

これを見たお客様は「あぁ、菊原さんも頑張っているんだな」と感じて頂ける。

このよう伝えることで「菊原さんとは疎遠になったな」といった印象はなくなる。これだけでも効果は大きい。

お客様によっては「今年はぜひゴルフをご一緒ください」などとメッセージを手書きで書く場合も。

お子さんの進学の様子が分かれば「娘さんは来年、中学生ですね」と書き加える。

このひと工夫が大きな差につながる。このようにお客様のことを気にかける営業スタッフは少ない。間違いなく好印象を与えられる。

私は毎年100物件以上のカレンダーを配っていた。そのうちの1~2件は「もしかしたら来年ひとり紹介できるかも」といった話を頂いた。

年末の時期に“来年の強力な見込み客”を発掘できる。これは大きい。

実際、お正月のイベントにお客様を連れてきたことも。これは幸先がいい。こうなれば気分よく新年をスタートできる。

今回紹介した方法でカレンダーを配って頂きたい。生産性のない作業が強力な見込み先探しに変わる。これで2023年もいいスタートを切れるに違いない。

【今日の課題】

・挨拶文に「どんな年だったか」を明記する
・カレンダーと一緒に配布し、来年の見込み客を探す

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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