プーチンは崖っぷちのネズミ状態。戦争が長引くほど有利になる大国の名前

 

対戦車ミサイルで露軍装甲車を大量撃破のウクライナ軍

ロ軍が、大量の人員と装備を集めて大規模反撃に出てきた。ロ軍は反撃を開始でディプロバを占領した。クレミンナの西側のウ軍は後退している。

ウ軍はリマンに装備と部隊を集めて、セレベッツ川を防御線として、陣地や要塞線の構築をしている。しかし、ロ軍装甲車が出てこない。ウ軍の携帯対戦車ミサイルが相当な確度でロ軍装甲車を撃破しているので、ロ軍も戦車や装甲車を歩兵突撃隊に付いていない。このため、前進速度が遅くなり、ウ軍に防御態勢を整える時間を与えている。

クピャンスク方面でもロ軍が攻勢に出ている。ドベリチネをロ軍が占領し、フリャニキウカ、シンキフカ、マシュチフカなどを攻撃している。ロ軍は、クピャンスクに向けて南下するようであるが、ここでもウ軍増援部隊が到着して、体制を強固にしている。

クピャンスクは、この方面での補給基地でもあり、ウ軍としては、防御するしかない。このため、ウ軍の多数の人員と装備を配備したようである。

ついにジェット戦闘機400機の投入を決心したプーチン

それと、ロ軍陸軍の97%の人員をウクライナに投入したようである。ウクライナに配備した数は総勢55万人である。これに対するウ軍は50万人-70万人であり、数の上ではウ軍の方が多いことになる。

このため、ウ軍を分散させる必要がある。このため、ベラルーシからの攻撃を匂わせるとか、ハリキウへの攻撃を匂わせる必要がある。

ロ軍は戦車の60%以上を破壊か鹵獲されている。開戦時3,400両の戦車が、現時点では1,100両程度になっている。

反対に、ウ軍は開戦時には700両の戦車であったが、400両が破壊されたが、500両以上が供与や鹵獲して、800両程度であり、今後レオパルト2戦車などが、300両供与になるので、1,100両になる。ロ軍と同等な戦車数になる。それも、ロ軍主力のT-72戦車より高性能なレオパルト2が多数存在する。

ロ軍のインフラ攻撃に対応して、ウクライナは燃料備蓄をタンクローリーで行い、ミサイル攻撃を受けないようにして、エネルギー備蓄を守っているという。15日夜間も大規模なミサイル攻撃があり、ウ空軍は32発のロシアのミサイルのうち16発を破壊した。

それと、12台しかないロ軍のTor-M2DT+DT-30の対空ミサイルシステムが、ヘルソン州で2両破壊されている。最新鋭防空システムをなぜ、ウクライナで使用するのかは分からないが、宣伝のためのようである。

ロ軍は、ウクライナに近い空軍基地にジェット戦闘機400機を集めている。とうとう、温存していた航空戦力を使い、ウ軍を破壊するようである。

しかし、このジェット戦闘機は、維持するだけでも毎年大量の部品を消費するので、制裁で部品不足になり、機体から外した部品で他の機体を修理していた。「共食い整備」が常態化していたが、空軍を温存しても、部品がなくなり、時間経過と共に稼働機体が減っていくことになり、温存から積極的攻撃にシフトするようである。

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