3月7日、種子島宇宙センターから発射されたH3ロケット1号機がフィリピン沖に落下しました。今回の発射は過去の失敗の再挑戦だったこともあり、「日本の宇宙開発政策」に厳しい課題があると言わざるを得ません。メルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』の著者でジャーナリストの伊東森さんは、なぜ日本のロケットは落下するのか? そして、落ちたことを隠蔽するマスコミに対して苦言を呈します。
なぜ日本の国産ロケットは堕ちるのか? “空”だけ見続け“足元”の現実、直視できず ロケット“敗戦” マスゴミも真実隠す
JAXA(宇宙航空研究開発機構)と三菱重工業は、
しかし離陸後、2段目のエンジンが点火せず、
JAXAは記者会見で、
「見直すべきことがあったと言わざるを得ない」(*1)
とした。
山川宏理事長は謝罪しうえで、
「原因を究明し、早期に信頼を回復していくことが最優先の課題。
と語る。開発担当の岡田匡史プリジェクトマネージャーは、
「対策をどうするかも含めると時間は読めない」(*3)
とし、
今回の発射は、
目次
・再挑戦急ぎ 最悪の結果 「迅速だ」との見方も
・“空”だけ見続け“足元”の現実、直視できず
・ロケット“敗戦” マスゴミも真実隠す
再挑戦急ぎ 最悪の結果 「迅速だ」との見方も
2月の発射中断から2週間あまりでの再挑戦となった日本初の新型
問題となったのは、最も懸念されていた主エンジンではなく、
「まだ見当もつかない」(*4)
失敗を受け開かれた7日午後のオンライン記者会見で、
本来、最も懸念されていたのは1段目の主エンジン。
しかし実際には、2段目のエンジンが点火せず、
一方、政府内には、
「迅速だったのでは」(政府関係者) (*5)
との見方もある。
海外では1号機は失敗のリスクがあるためダミーを載せることもあ
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