悪口が好きな人は必読。今日から身に着けるべき「陰ほめ口」の処世術

The friendship of three girlfriends
 

 

【ほめ言葉の伝言ゲーム】

「陰口」が皆を不幸にするのだとすれば、これとは真逆に、皆が幸せになるのが、陰で誰かをほめるという行動です。

仮にこれを、「陰ほめ口」と名付けておきましょう。

たとえば、あなたが、その当人(ターゲット)のいないところでその人の長所をほめたとしましょう。

「とても魅力的」「仕事のやり方がきちんとしている」「明朗で一緒にいるだけで気分が良くなる」「一本筋の通った人」「粋だ」「センスが良い」「セクシーだ」etc.何でも構いません。

あなたの「ほめ言葉」を聞いたメッセンジャーはそれを誰かに伝えるはずです。

もちろん、取ってつけたようなほめ言葉では、メッセンジャーが誰かに話す可能性もゼロになってしまいます。

できれば、具体的なエピソードと結びついた「納得感」のあるほめ言葉が望ましいのです。

たとえば、「先日偶然に、電車の中で、○○さんがお腹の大きな妊婦さんに席を譲っているのを目撃した。譲り方が、とてもさりげなく上手で、慣れている感じだった。あの人は、見ず知らずの人にも親切にできるとても優しい人だ」といった具合です。

残念なことに、「良いニュース」の場合は、スキャンダルや悪口の場合ほど「伝達速度」は早くないかもしれません。

昔から、「悪事千里を走る」などとも申します。

とは言え、そうした良いエピソードについての情報(グッドニューズ)は、たとえ少しずつでも、まるで伝言ゲームのように、次々とメッセンジャーを増やし、拡散して行きます。

そして、最後には、ターゲットの耳にも届くのです。

そうなれば、ターゲットはとても嬉しいはず。

第三者を通して、あなたがほめていたという事実を聞かされることは、直接あなたにほめられた場合以上にターゲットを感動させます。

もちろん、直接あなたからほめられた場合も、嬉しいに違いありません。

それでも、相手はいろいろな理由から、そのほめ言葉を「差し引いて」受け止めているのです。

たとえば、もしかして「お世辞?」「敬老精神?」「上司へのヨイショ?」「私に取り入りたい?」「何か頼み事でもある?」「何か失敗でもやらかした?」etc.といった具合です。

つまり、あなたとターゲットの「関係性」に従って、ほめ言葉に対する無意識の「引き算」が行われてしまうのです。

悲しいことですが、誰もが社会的な「立場」というものを持っている以上、こうした「無意識の引き算」を避けることはできません。

ところが、第三者を通して、「間接的に」ほめられると、引き算抜きで素直に喜んでしまうのです。

なぜ「陰ほめ口」は効果的なのでしょう?

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