さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。
確認が必要な書類を送るときは「ご査収ください」
人に意見を聞く場合は「お思いになる」より「お考えになる」を用いることが多い
ひとつの文章にひとつの敬語が基本
「ぶっちゃけ」も「言っちゃいます」も社会人としては失格の言葉遣い。ビジネスシーンでは「有り体(ありのままの意)に申しますと」を使うと好印象になる。「包み隠さずに申し上げますと」でもいい
ご再考願えませんでしょうか
「考え直す」は普段の言葉なので、同じ意味を持つ「再考」に置き換える
「わざわざお運びいただき恐縮です」
「お使い立てして申し訳ないのですが、○○をしていただけますか?」
「仄聞するところによると」
「仄聞」とは、うわさなどで少し耳に入ったり、人づてにちょっと聞くという意味の語。「うわさ」という言い方に比べると、ぐっとかしこまった印象になる
外来語の頭に「お」や「ご」を付けて美化するのは誤り
理由をきちんと告げても内部情報は明かさない
「変わったお名前」「珍しいお名前」は避けるべき表現
目上の人には「お供する」で謙虚さをアピール
病状を問うときは「お加減はいかがですか」
遺族への励ましは「お力落としのないように」
「ご長命とはいえ、残念なことでございます」
「できない」は「見送らせていただきます」に
「大抜擢」という言葉には、「身に余るほど大きな昇進」「過分な優遇」という意味があるため、「実力以上の評価を受けましたね」という嫌味に聞こえかねない
「貴社」は書き言葉。話し言葉では「御社」を使う
コミュニケーションはカジュアルになる傾向がありますが、知っていて崩すのと、知らないで崩れているのは、えらい違いです。
ぜひ、本書を読んで、敬語の基本とワンランク上の語彙を手に入れてください。
おすすめの一冊です。
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