第三者委員会の「やってます詐欺」とも言える嫌がらせ
高知小学生水難事件においては南国市教育委員会が、第三者委員会で調査をすると決めたが、その後の動きはない。
交渉は続いているが、当の設置権者である南国市教育委員会が委員の選出を遅滞なく行うということを怠っているからだ。
公的機関は当然に法を順守するはずが、教育関係全体、法を順守するという概念が欠落しているかのような問題は、特にいじめや不登校などの問題で多く報じられてきたが、本件における著しい遅滞ともいえる4年間、「やってます詐欺」とも言える一種の嫌がらせは、今後、いじめ問題における専門家界隈でも、法改正しなければならない大きな実際に起きた問題として提起され始めている。
教育界では、いじめ法がより厳しくなる法改正は大反対という声がよく出ているが、自ら招いた大失点の1つを南国市教育委員会が作ったということは、関係者は特に記憶しておいた方がいいだろう。
ことごとく失敗する風化を狙った有力者の妨害
およそ4年間、私はある意味高知小学生水難事件の戦線にいた。今後もそれは変わることはないが、やっていてわかるのは、関係する有力者は、下田川の注意喚起を目的に設置された看板にすら妨害を計っていた。
地域の顔役に戸別訪問させて、警察が聞き取りをした人に圧力をかけるなど、あからさまな圧力があったわけだ。
しかし、妨害勢力が狙った風化作戦はことごとく失敗している。
特に、個別に発信できるSNSは大きな力を発揮した。もしも、こうした発信ツールが無ければ、ない時代であれば、この事件は簡単に蓋をされていたことだろう。
SNS上では風化をさせないために定期的に発信するように自主的に動いているユーザーもいるし、事件のことを新たに知ったというユーザーが問い合わせをしてくることもある。
それだけではない。現地に赴き、献花をするユーザーもいる。
そして、周辺の住民も実際は割れていることがわかる。これまで通り、何も考えず有力者の言いなりに暮らすからと傍観する人、老人を装って妨害する人などもいるが、そうした世界に反し遺族に協力する人、そして、優空君が生きていたこと、悲しい事件があったことを忘れないために献花をしたりお菓子をお供えするなど、行動に移している人がいる。
事件は全く風化することはない。
高知県小学生水難事件に少しでも興味を持たれた方、はじめて知ったという方は、ぜひとも独自の目線で本件を調べてみて欲しい。そして、自分にできるアクションをほんの少しでも起こしてもらえたらと思う。
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