環境問題を巡る世界と日本の大きすぎる意識の違い
欧米ではエコバックを持参してない限り、買い物はできません。日本のようにレジ袋をおいていないのです。
数年前にニュージーランドに行った時に、ホテルやレストランにプラスティック製品が一切消えていて驚きました。温暖化対策先進国のフランスでは「お肉を食べる人が減った」(by 河合付き現地特派員)。
日本でも昭和の時代は、お豆腐屋さんにお鍋を持参したりしてたのですから、それに戻すだけでも意識が変わると思うのですが、なぜかいつまでたってもレジ袋はなくなりません。金で解決できる!といわんばかりです。
そもそも国際社会では、環境問題は、差別、貧困、人権問題などにも影響を及ぼす極めて政治的な問題といった認識が広がっているので、徹底した対策が取られている点が、日本との大きな違いです。
日本の二酸化炭素排出量は、中国、アメリカ、インド、ロシアに続いて5番目に多い。2022年12月、「IEA」(国際エネルギー機関)は報告書で、「再生可能エネルギーは、2025年初めには石炭を抜いて世界最大の電源になる」との見通しを発表しました。
以前、メルマガで書いたと思いますが、1997年12月に日本で開催され、採択された「京都議定書」が、世界の温暖化対策の指針となったはずなのに、開催国日本では実行的な温暖化対策が行われないまま、今に至っています。
そもそも、社会での温暖化の危機意識は圧倒的に欠如しているのに、それを国が高めようと本気で考えているのか。国を動かす人たちから危機感が感じられないのですよね。
小さなことでも自分でできることをやるしかないのですが、本当にこのままでいいのか?ニッポン!?
みなさまのご意見、お聞かせください。
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