スピード感と回数
2009年の定額給付金はリーマンショックの影響ですが、1998年の定額減税を支給した理由は、アジア通貨危機や山一証券破綻でした。
そのため緊急性を要するとして、2月の給料支給時の所得税から調整し、また、住民税についてもその年の6月から減税を反映させるという異例の措置をとりました。
また、ワンショットではなく追加で同規模の定額減税が実施されました。
大変スピード感のある措置ということと、1回ではなく2回措置がとられた過去の歴史は、もしかしたら今回も参考にされるかもしれません。
とはいえ、計算をすると下記になりますので2回はないかな。。。
(3人家族をイメージ)
今回
4万円×3人=12万円
1998年
(2.6万円+2.9万円)+(1.3万円+1.45万円)×2人=11万円
他にも給付付き税額控除もあるよ
一般的に、低所得者に恩典が大きいのは以下となります。
定額給付金>定額減税>定率減税
他にも、あまり報道されませんが、野党で提案などされている「給付付き税額控除」という仕組みもあります。
減税で恩典がある方は減税措置をとり、そもそも支払っている税金が少ない低所得者等には給付金を支給するという仕組みです。
今のところ、今回の経済対策では採用されないようですが、制度設計上の問題もあるようです。
因みに今回の経済対策では、低所得者への現金給付も別途手当てされる予定です。
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