ロシア優勢で変わる空気感。ついに「第3次世界大戦」へと向かい始めた国際社会

 

中国は、当面南シナ海と台湾、インド、ブータンなどを狙い、ベトナムとは問題を起こさないようである。

しかし、第3次世界大戦をアジアまで引き込む必要はない。外務省幹部の一人は「日本が米国よりも強硬になる必要はない。安全保障面でも対話を増やしていく必要がある」と語るが、それでも、中国から戦争を仕掛けられた時の対抗処置は準備する必要がある。

その意味でも、このアジア地域の共同防衛構築は、日本の役割なのであろう。

そして、民主国の中心が米国であったが、2024年11月トランプ氏が米大統領になると、米国はモンロー主義になり、自由民主陣営は中心を失うことになる。米上院は、上院の承認なしにNATOから脱退することを禁止する法案を承認した。これで、トランプ大統領になっても、少なくともNATOからの脱退は簡単にはできないことになった。

しかし、米国の代わりに、この中心的な役割をドイツ、日本、英国が担うしかない。戦略は英国が担い、アジアを日本、韓国、台湾が、欧州をドイツとフランス、イタリアが担うことになる。このドイツ、日本、英国とその他の民主国の組織として、NATOの発展的な組織を作り、親ロ政権のハンガリーを排除して、中ロに対抗できる組織を作るしかない。

それも、2024年11月前には組織を作り、米国の孤立化宣言前には、移行することだと思う。

しかし、日本の憲法改正議論の遅れが気になる。集団安全保障の枠組みを可能にする法体系が必要である。同盟国に対する武器輸出も可能でなければならない。

さあ、どうなりますか?

(『国際戦略コラム有料版』2023年12月18日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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