自民「派閥解散」、旧ジャニ「解体」、宝塚「暴露」…古い秩序が崩壊し“新たな繁栄”に向かう日本

Tokyo,,Japan,-,20,October,2016,-,Group,Of,Japanese
 

政治資金を巡る疑惑を受け、相次いで解散を表明した安倍派など自民の3派閥。「その場しのぎの悪事隠し」と見る国民も多いのが事実ですが、国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんは「もっと大きな流れ」としてこの出来事を見ているといいます。北野さんは自身のメルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』で今回、その「流れ」を詳しく解説。さらに今後の日本社会の行く先を予測しています。

古い秩序の崩壊。自民党派閥も解体され日本が向かう新たな繁栄の時代

全世界のRPE読者の皆様、こんにちは!北野です。

安倍派、岸田派、二階派解散。すごいことです。『毎日新聞』1月19日付。

自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)は19日、政治資金パーティーの裏金事件を受けて総会を開き、同派を解散すると決めた。党内第5派閥の志帥会(二階派)も同日、解散方針を決定。第4派閥の宏池会(岸田派)は昨年12月まで会長を務めた岸田文雄首相が18日、解散する方針を表明しており、事件は関係者が立件された3派閥がそろって消滅する異例の事態に発展した。

3派閥が消滅するに至った原因などについては、触れません。テレビをつければ、その話ばかりしています。

この話、「これまで派閥は悪いことばかりしていたが、バレたのであわてて解散した」と解釈している人が多いでしょう。私は、「もっと大きな流れ」で今回のできごとを見ています。

確実に改善されつつある日本社会

私は1990年から28年間、モスクワに住んでいました。2018年、完全帰国しました。理由は、ロシアでネット規制が強化され、仕事に支障がではじめたからです。

2018年、日本では「働き方改革」が大流行していました。私は当時、「日本の閉そく感の大きな理由の一つは、ひどすぎる労働環境、具体的には長時間労働だ」と考えていました。しかし、「働き方改革」で、労働時間は短くなりました。

またこの年は、「とても暑かった」ことで知られています。熱中症で倒れる人がバタバタでていました。そして、なんと日本の学校のエアコン設置率は、5割程度であることが暴露された。国際社会は、「なぜ先進国でクソ暑い日本の学校のエアコン設置率が5割なのだ!」と仰天したのです。

日本政府も「恥ずかしい」と思ったのでしょうか?それから数年で、学校にエアコンを設置しまくり、アッという間に9割を超えるようになりました。

2019年には「東池袋自動車暴走死傷事件」が起こりました。87歳の飯塚幸三氏が11人を死傷させたのです。この事件の後、75歳以上のドライバーの免許更新が厳格化されました。2020年には、あおり運転の罰則が強化されました。免許取り消し、最長5年の懲役、罰金など、厳しいです。

2020年~2021年には、コロナでテレワークが大いに普及しました。家で仕事できる人が、毎日往復2時間かけて通勤するのは膨大な無駄です。またコロナの期間、セルフレジが急速に普及したり、ファミレスにロボットウェイターが登場するようになりました。

というわけで、2018年に私が日本に戻ってきてから、「日本は少しずつだが、どんどんよくなってきている」というのが、素直な感想です。

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