1. Verint(ベリント)
ベリントは顧客体験(CX、カスタマー・エクペリエンス)の向上と運営コストの削減を自動化するサービスを提供。すでにグーグルやコストコといった大手企業含む1万社以上に採用されているとのこと。
ブースでは自動化ボットなどを紹介。例えば、お客から電話がかかってきた際、まず最初に対応するのが音声でのAIボット。非常に高性能なAIボットで、問い合わせてきた客が本物なのかどうかも質問により導き出し、AIボットが対応可能な要件はそのまま対応。不可能なものは人間のカスタマーセンターに繋ぎます。すでに問い合わせてきた客が本人であることを確認済みなので、再度確認作業は必要なく、また要件もすでに要点がまとめられてるので本題に入ることができ客の要望に対応できるというもの。少なくても1つの電話問い合わせで2分もの時間を減らせることができるそうです。
Verintのブース担当者の説明によると、74%の売上は小売店舗によるものだけど、そのうち60%は何かしらのオンライン上の経験から購入につながっているとのこと。つまり、店舗で買う前にオンラインで知りリサーチして実際に店に行くことにつながり、さらには購入もすると。なので、実店舗での売上につながるオンラインでの効率的な顧客対応はその後の購入決定に関係するので重要とのことで、当然、顧客対応から客の満足度なども含めたアナライズも提供しているそうです。
2. Dragonfruit(ドラゴンフルーツ)
小売向けのビジュアル・インテリジェンス(画像解析)企業で、防犯アラームから小売インサイト、棚の在庫管理、セルフレジの不正検出防止機能などを提供。アメリカでは特にセルフ会計での不正(会計に通したふりした万引きなど)が問題になっているので、特にその防止のためのサービスに力を入れているとのこと。
店内の画像解析をするとなると、多くの小売企業の悩みの種は新たなシステムの導入によるコスト増ですが、ドラゴンフルーツではすでに店舗に入れている既存のカメラを使っての解析が可能なので、予算を抑えられるとのこと。
なお、店内画像解析により客の動向(万引き防止)を見れるのなら店員やセキュリティスタッフを減らしても大丈夫かという質問があったのですが、必ずしもそうならないだろうとのこと。AIの仕事は「このお客の動向がAI的に怪しい」、逆に、「この客は2回も同じ商品をセルフレジでスキャンしているようだ」といった客の動向から導き出される可能性を提案してくるだけなので、実際に不正や誤った行動を訂正するのは、店舗にいる人間の店員がする必要があると補足していました。

説明がめちゃくちゃわかりやすかったAmitさん
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