アマゾンや楽天の登場が“とどめ”に。スーパーマーケットがこの先、生き残る道はあるのか

 

スーパーマーケットの栄枯盛衰

ちょうど私が就職した1990年代がスーパーマーケット最盛期ではなかったかと思います。

それまでは、商店街で日常品を買い、百貨店(デパート)で、気取った買い物をするということが普通でした。

私が小さい頃は、デパートに行くのに「よそ行きのしっかりとした服」で出かけたものです。

その垣根の中間になり、商店街にも百貨店にも進出したのが、スーパーマーケットです。

スーパーマーケットで、ブランド品などにも手を出すようになったのです。

もともとは、スーパーマーケットの走りであるダイエーは、牛肉を安く食べることにするというようなことで行っていました。

その為にオーストラリアなどと提携をしまた、と畜業の人々等とも親しくし、他の小売業が卸業者からしか手に入れることのできなかった牛肉を安く大量に手に入れることに成功したのです。

そのように、様々な「業界の垣根」を打ち壊してきたので、それまでの商店街や、百貨店ではできないような内容をしてきました。

ある意味で、業界の規制が、業界を守ってきたという部分があり、そのことからスーパーマーケットが出てくると商店街がなくなってゆくということが出てきていたのです。

またバブルがはじけて、高級品になかなか手が届かない状態になっているところで、スーパーマーケットが新たなブランドを出したり、または海外の安価なブランドを紹介するなどということで、百貨店も徐々に衰退してゆくことになります。

要するに「商店街に行く日常品」と「百貨店に行かなければ買えなかったブランド品」が両方とも手に入るということになるのですから、多くの人がスーパーマーケットに集まるようになったのです。

考えてみれば、あの頃がスーパーマーケットの絶頂期であったかもしれません。

21世紀になると、一つには専業店の安売りやが出てきます。

ユニクロなどがまさにそのようなものでしょう。

また、価格が安価な「何でも屋」が出てきます。

価格を固定した「100円ショップ」などがその代表例でしょう。

そして「ホームセンター」がより安価で大量に様々なものを売るようになってきます。

それでも、食品ということになれば、やはりスーパーマーケットになります。

そこで、「フルラインのゼネラルマーチャンダイジングストア」と「テナントを含めたショッピングモール」そして「食品を中心にしたスーパーマーケット」の三段階になってきます。

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