そして授賞式が終わった後に、たけしさんにお会いして近況報告をしました。
番組が終わってからもずっと大学教員を続けていて、一生これから薬学という学問の道を進もうと思っていること。
そう思えたのも、たけしさんの影響をすごく受けているということ。
感謝の気持ちをお伝えしました。
たけしさんは、いろいろお話してくださいました。
未来を導いてくれるような深いお言葉を頂き、そのお言葉を大切にしていきたいと思いました。
詳しくは割愛させて頂きますが、一つだけ印象的なお話をかいつまんでご紹介します。
本を書くとしたら、タイトルが大事。皆が思っていることと真逆のことを言うとよいのでは。タイトルの中に、逆の言葉を2つ入れて並べること。例えば、「この優良株は儲からない」とか「飲みたくない薬」とか。
そんなアドバイスを頂きました。
本に限らず、広告などのキャッチコピーや日常会話など、人の関心をひくテクニックとして、広く通じることのように思いました。
確かに、真逆の概念をもつ言葉が一つのフレーズに並ぶと、「え、どういうこと?どっちなの?」と一瞬混乱しますよね。
ストレートに受け入れるのが難しいからこそ、自分の頭で想像力を働かせて考える必要がある。
だから、きっと人は気になって仕方なくなるのでしょう。
人がどう受け取るかまで見越して、言葉を投げかける。
普段はなかなかそこまで意識できていませんでしたが、これから意識するようにしたいと思いました。
いろんな場面で、このお言葉を思い出すことになるでしょう。
たけしさんの発するお言葉は、いつも心に響きます。
そして、その言葉に救われてきました。
そうしたところもカリスマたる所以なのではと思います。
一生かかっても決して追いつくことはできませんが、たけしさんから学んだことを一つ一つ大事にして、教えをいかしていきたいです。
と、ここまで、たけしさんのお話を書いてきましたが、なぜこのお話を書いたかというと、ここから家庭教育に通じる教訓があるのではと考えたからです。
たけしさんから学んだことをまとめると、
- 出来事をプラスに変える変換力
- ほしい言葉をかけてくださる察知力
- 受け取る側に解釈をゆだねて完成させる力
- 逆の言葉を2つ並べて惹きつける力
- 存在としてのカリスマ力
こうした力は、家庭教育や親子関係にもいかせるのではないでしょうか。
子供が受験や学校のことで悩んだりした時に…
- 発想次第でプラスの見方に変えられると親が教えてあげて、一つの経験として捉えさせること
- 子供が何を求めているか親が察知して、子供のそばでほしい言葉をかけてあげること
- 子供に解釈をゆだねるような助言や問題を投げかけて、 子供自身に考えさせること
- 言葉のトリックを利用して、子供の興味をひきつけること
- 親が子供にとってカリスマのような憧れや見本であり、子供が真似したいと自然と思える存在であること
こうした要素が少しでも増えれば、より良い親子関係や家庭教育を考える上で一つのヒントになるかもしれません。
そんなふうに家庭教育に結びつけて、自分なりに考えていました。