東大タレントが語る、ビートたけしと志村けんから学ぶ「家庭教育」とは

 

志村けんさん

毎年恒例の志村さんのお誕生日会があって、7年ほど前から毎年参加させて頂いております。

志村さんは、多くの方々に慕われる人望の厚い方で、温かいお人柄で、とても尊敬しています。

心に残っているお言葉はいろいろあるのですが、ここでは少しだけ紹介させて頂きます。

  • 人のことは悪くとやかく言わないことに尽きる
  • 人にみえる努力は努力じゃない。努力は人にみせるものではない
  • いいものが生み出せる時って、あの人にきれいなものをみせたいと本気で思えるとき
  • まずマネができないとダメ。マネができるようになって、そこに自分を入れていくと、新しいものが生み出せる
  • ベタをやり続けること。そして、たまに裏切ること

そのお言葉の真意はとても深く、心に響きます。

ぱっとすぐ真意がわかる言葉ではなくゆっくりとじんわり心にしみわたってきます

生き方であったり、笑いに対する考え方であったり、生き様がつまった貴重で大切なお言葉だと思います。

こうしたお言葉も、いろんなことに通じるのではないでしょうか。

これを家庭教育や親子関係に照らし合わせてみると…

  • 家庭で悪口は言わないこと
  • 他人に見せようと思っているうちは努力ではなく、自然と打ち込めるような真の努力をすること
  • 家族に喜んでほしい、見てほしいと思う気持ちが、何かを生み出し前に進むエネルギーになること
  • 子供はまず親のマネをして、そこに子供の個性が重なって、人間が形成されていくこと

王道をやり続けてたまに予想外のサプライズをすること。私なりの考察なので、真意とは違う点もあるかもしれませんが、そこはすみません。ご了承ください。

家庭というか、広く人間関係一般において通じる気がします。

それを家庭にもいかせるのではないかと思い、もしいかすとしたらという仮定の話なのですが、私なりに思うところがあったので、考えてみました。

さて、ここまでお二人のお話を書かせて頂きましたが、ビートたけしさん、志村けんさんに共通している点もあるのではないでしょうか。

一つの形を見本として見せること。それは他人が求めているものだから、カリスマ性が生まれる。それを見た人は、マネしたり、解釈したりして、をつくっていく。それは意識的な努力というより、自然な摂理。ただ、そこで人を絶えずひきつけるためには、ときに良い意味で予想を裏切ることが必要である」

私はそのように受け取って、教訓とさせて頂いております。

たけしさんも、志村さんも、カリスマです。

教えて頂いたことを自然と取り入れて、今の自分がいます。

そういう人は自分も含め、たくさんいらっしゃると思います。

さらに共通しているのは、良い意味での“裏切り”をあえて上手く活用しているということではないでしょうか。

たけしさんが「真逆の言葉を2つ並べる」とおっしゃるのも、志村さんが「ベタをやり続けてたまに裏切る」とおっしゃるのも、良い意味でも“裏切り”ではないかと思うのです。

悪い意味での本当の裏切りはしてはいけません。信用を裏切るような行為は人を傷つけるから。

そうではなくて、ここでいう?“裏切り”とは、予想していなかったものを提供するということを指します。

予想をこえるものが突然くると、「え、どういうこと?」といったん思考が停止する。

そう考えさせることが必要なのではないでしょうか。

それはスパイスというか、アクセントというか、ちょっとした刺激となるのでしょう。その刺激は、持続させる上では必要なもの。

家庭教育でも、親子関係でも、たまに良い意味での“裏切り”を加えることで、メリハリがついたり、波が作られたりして、「すごいな!」と思わせることができる。

そうすると、さらにカリスマ性が増して、子供や親のことを尊敬し、マネするようになって、良い親子関係が築かれていくかもしれません。

そういう良い循環が生まれるといいですね。

お二人のお話を聞いて、そんなことをふと考えてみました。

お二人とも、心から尊敬する偉大な方です。

学ばせて頂いたことを胸に、これからの何かにいかしていければ、そして何らかの形でいつか恩返しができたらと思います。

image by: Makarenko / Shutterstock

 

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