北朝鮮のミサイル開発が急成長、「いよいよ」なレベルに達している

 

短距離ミサイル(1,000キロ以下)

北朝鮮は1976年、エジプトからソ連製のスカッドミサイル」を入手したそうです。これを基に1980年代半ば、国産短距離ミサイル「火星(ファソン)」を製造し始めた。北朝鮮が、「火星で攻撃できるのは韓国です。問題はこちら。

これらのミサイルは通常弾頭だけでなく、生物・化学弾頭や核弾頭を塔載できるとも考えられている。どちらもすでに実験を経て配備済みだ。火星6はイランにも輸出された。
(同上)

北朝鮮は、「生物兵器」「化学兵器」「核兵器」で韓国を攻撃できる。

準中距離ミサイル(1,000~,3000キロ)

北朝鮮は1980年代末、今度は準長距離ミサイル「ノドン」の開発を始めました。日本でも、よく知られた名です。

ところで、この「ノドン」で、どこを攻撃できるのでしょうか?

英シンクタンク、国際戦略研究所(IISS)は2016年4月時点の分析で、ノドンが韓国全土と日本の大半を射程に収めていると断定した。
(同上)

韓国だけでなく、日本の大半を攻撃できる能力がある

中距離ミサイル(3,000~5,500キロ)

北朝鮮は数年前から中距離ミサイル「ムスダン」の開発を進め、実験を繰り返しています(「ノドンB」「テポドンX」とも呼ばれる)。

射程距離は、2,500キロ~4,000キロ。韓国、日本はもとより、グアムの米軍基地も攻撃できる可能性がある。

多段式ミサイル

北朝鮮は1998年、同国初の多段式ミサイル「テポドン1」(=白頭山1)の実験を行いました。以後改良がつづけられ、「テポドン2」(=白頭山2)の発射実験が行われている。

テポドン2の発射が成功し、その射程が推定される最大の距離まで達したとすれば、オーストラリアや米国の一部をはじめとする国々が射程に入ることになる。
(同上)

なんと、北朝鮮が、オーストラリアも攻撃できるようになると。

大陸間弾道ミサイル(5,500キロ以上)

アメリカ国防総省によると、北朝鮮は現在、「KN-08」(=火星13)と呼ばれる「大陸間弾道ミサイル」を6発保有しているそうです。これを使えば、「アメリカ本土を攻撃できる。最近、トランプ政権が北朝鮮攻撃を検討し始めた理由は、まさにこれです。

金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は今年1月、大陸間弾道ミサイルの開発が「最終段階」にあると宣言した。その直後には、発射実験が間近に迫っていることを示す兆候もみられた。
(同上)

しかも「ただ」攻撃できるだけではなく、「核攻撃できるようになる。

北朝鮮がこれに先立ち、核弾頭を小型化したと主張していたことも考えると、長距離核兵器の開発が近いかもしれないという可能性はますます高まっている。
(同上)

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