その場合ですが、本当に「クーデター」をやるのであれば、共和党としては2018年の中間選挙の前にやって「ペンス本格政権」として選挙に臨みたいはずです。では、仮にそうだとして、タイミングとして「いつ」が限界なのかというと、多分、年末年始あたりになると思います。
年明けからの「議員候補予備選」の時点から選挙戦を盛り上げて行くには、その時点で「大統領降ろしのドロドロ」などをやっていてはマイナスだからです。そう考えると、一部に言われている「トランプ政権は年内持たないのではないか」という言い方には、実は根拠があるということが言えます。
それから一つ重要な問題なのですが、実は今、トランプの運命を握っているのは「プーチン」でもあるわけです。例えばプーチンが「確かにトランプ政権の中枢が秘密裏にすり寄ってきた」というようなことを言えば、トランプ政権は吹っ飛ぶからです。
ですが、アメリカ人はそういう「情けない話」は大嫌いです。「プーチンに言われて初めてトランプをクビにできた」というのは、アメリカ的な価値観からすれば最悪だからです。また、この話を裏返すのであればトランプ政権そのものが、プーチンに脅迫されて「操作」されているという見方もできます。
そう考えると、共和党の主流派、そして恐らくはペンス副大統領というのは、今現在、相当に思い詰めているのではないか、という仮説を持って臨むことは必要なんだと思います。
ちなみに、今回の苦境もそうですが、「トランプ大統領がお騒がせ状態」になると、その時には決まって「クシュナー夫妻」つまり、娘のイヴァンカと婿のジャレッドは「雲隠れ」しているという報道があります。
これについても、私の全くの憶測ですが、若い二人として「親父さんをかばう」のではなく、万が一の場合には「親父さんを名誉ある辞任に誘導」して、トランプという「家名とブランド価値を守る」ために、様々な隠密行動をしているのかもしれません。
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