日中関係は、米中関係に比例していなければならない
トランプは、「反中大統領」として登場しました。しかし、就任わずか4カ月で、ずいぶん懐柔されてしまったようです。なぜ?
まず、中国が必死の「懐柔工作」を行っている。そして、トランプは、「北朝鮮問題」で中国と協力せざる得ない。北朝鮮を生かすも殺すも、中国次第なのですから。この二つの理由で、トランプは、「私は習近平が大好きだ!」と公言するまでになっています。
一言でいうと、「米中関係が好転している」。こういう状況下で、日本が「強固な中国包囲網を築かなければならない!」と主張し、突っ走れば、孤立します。アメリカは、「好きにやって!」と、梯子を外すかもしれない。だから日本は、米中関係が悪いときは、日中関係もそれなりに悪く、米中関係が良くなってきたら、日中関係もそれなりに良くしていく必要があるのです。
現在、米中関係が良くなってきている。だから、日中関係がそれに比例してよくなっていくのは、正しい方向です。
大切なのは、「優先順位」
では、日中関係は、どのくらい良くなるべきなのでしょうか? 大切なのは、「優先順位」をはっきりと知っておくことです。なんの優先順位??? つまり、日米、日中関係の重要度は常に、
- 日米関係 >>> 日中関係
である。つまり日本にとっては、軍事同盟国アメリカとの関係が、中国との関係より「優先される」ということです。将来どうなるかわかりませんが、現時点ではそういうことです。
「そんなことは、当たり前だろ!」
こういう反応の人が多いでしょう。しかし私たちは、日中関係 >>> 日米関係 になった例をあげることができます。