朝鮮情勢で「蚊帳の外」日本は何もしない方がいいこれだけの理由

 

日本はどうする?

完全に「蚊帳の外になった日本は、どうすればいいのでしょうか?

答えは、「何もしない」です。

70年代、日本は、アメリカを出し抜いて、キッシンジャーの恨みを買った。

田中角栄は、72年9月に訪中し、アメリカより7年も早く「日中国交正常化」を成し遂げてしまった。

それで、キッシンジャーは、「ジャップは最悪の裏切り者!」と絶叫しました。

共同通信2006年5月26日から。

「ジャップは最悪の裏切り者」(解禁された米公文書より)72年にキッシンジャー氏

 

【ワシントン26日共同】ニクソン米大統領の中国訪問など1970年代の米外交政策を主導したキッシンジャー大統領補佐官(後に国務長官)が72年夏、田中角栄首相が訪中して日中国交正常化を図る計画を知り「ジャップ(日本人への蔑称(べっしょう))」との表現を使って日本を「最悪の裏切り者」と非難していたことが、26日までに解禁された米公文書で分かった。

安倍総理は、くれぐれも同じ過ちを繰り返さないでほしいと思います。

冷静に考えてみてください。

日本が「蚊帳の外」でも、

  • 北朝鮮の「非核化」
  • 北朝鮮の「体制保証」

が成れば、それでいいではないですか?

実際、核をもたない金正恩は日本の害になりません

「拉致問題はどうするんだ!」

トランプさん、「拉致問題」について、こういっています。

われわれは拉致問題を取り上げる。今こそ諸問題を解決する時だ。日本のために最善となるようベストを尽くす。(時事通信 4月18日)

怖くない日本が何をいっても金正恩は聞きません。しかし、怖いトランプさんが、「拉致被害者を返せ!」といえば、返すかもしれません。

一点、「在韓米軍がいなくなったら、日本は困る」というのはありますね。

この話は長くなりますので、別の機会にお話ししましょう。

とにかく日本の方針は、

  1. 基本的に何もしない。「蚊帳の外でもいいよね」と満足している
  2. トランプさんとは、緊密に連絡をとりつづける
  3. 成果があれば、嫉妬せずに大いにトランプさんを褒める

となります。

image by: Donald J. Trump Twitter(@realDonaldTrump)

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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