ブラック企業とは…
厚生労働省は「定義はしない」と明記しているものの、今やしょっちゅう耳にする言葉ですよね。
ブラック企業だと言われる企業の特徴を挙げると、「極端な長時間労働」、「ノルマ制」、「サービス残業」、「パワハラ・セクハラ」などがありますが、ブラック企業の特徴に、これという決まりはありません。
やる気のある社員が自分の意志で長時間労働、残業をしたにもかかわらず、給料が上がらない、スキルアップもできなかった場合、企業がそれを望んでいないだけかもしれません。
本当の意味での『ブラック企業』とはどんなところなのでしょうか。見極め方を考えてみました。
会社のデータから見極める5つのチェックポイント
■1.求人広告のキャッチフレーズでこんなフレーズが多用されていたら要注意!
夢、実現、成長、やりがい、やる気、アットホームなど、聞こえのいい文言が全て怪しいわけではありませんが、会社の売りとなるポイントが低迷しているブラック企業は、このよう誇大が著しく、抽象的な表現をしていることが多く見受けられます。
企業理念やコンプライアンスにも具体的な内容が想像しづらい英語やカタカナが並べられているようでしたら、それも要注意です。
■2.求人広告で給料が不自然に高い場合は要注意!
職種ごとに給与相場が決まっているので、これを大幅に上回る月収や年収は安易に信用してはいけません。
残業時間や残業代が明確に表記されていない場合も、企業が決めた『所定労働時間』をしっかりと確認しましょう。
■3.労働実態調査の情報
厚生労働省の公開する『ブラック企業リスト』にも目を通してみましょう。大手企業でも結構リストアップされています。
ただ、表に出ないブラック企業も多く潜んでいますので、自分自身で情報収集、自衛していくことが大切です。
■4.平均勤続年数・離職率が高い企業は要注意!
入社した人が次々と入れ替わるのはなぜでしょう? 平均勤続年数の短さや、3年後の離職率の高さは、ブラック企業かどうかの指標になります。
離職率に関しては職種によっても異なるので、厚生労働省の出す『職種別離職率』も参考になります。
■5.常に求人広告が出ている企業は要注意!
一般的には3〜4月と9〜10月が求人の多い時期。
ブラック企業は離職率が高く、人手不足に悩まされるので、常に求人広告を出しています。
まとめ
社畜や過労死、そんな言葉が飛び交うようになり、ブラック企業で体調をくずした、うつ病になったなどという話もめずらしくありません。
入社前に徹底的に調査し、ホワイト企業、働きやすい環境の整った会社を見極めましょう。