菅下清廣さん まぐスぺインタビュー

菅下清廣の”波動からみる未来予測”

  • 超長期の未来予測まで網羅
  • 相場の方向性を大枠で捉えられる
  • 投資入門者でもわかる丁寧な解説
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「経済の千里眼」と呼ばれるほどの的中率

――菅下さんといえば「経済の千里眼」という異名で有名ですが、どうしてそういう風に呼ばれるようになったのかを、ご説明していただけますか。

菅下:それはやはり、私が相場予測でことごとく的中をしてきたから。的中確率が高いからじゃないですか。

例えば、『2014年までにお金持ちになりなさい』(徳間書店)という本の初版は、2012年6月30日なのですが、「表紙の帯だけでも1400円以上の価値がある」と後に言われました。というのも、その帯には「2012年から13年の底値圏にお金もうけの大チャンスあり」と書いてある。つまり、2012~2013年が、日本経済と株価の大底だとハッキリ予測していたのです。

しかも、その帯には「今後は3つのステップでインフレの時代がやってくる」とも書いています。つまり、それまで20年続いてきたデフレが、2013年前半ぐらいまでに“終わりの始まり”を迎え、2013年の後半からは脱デフレ・インフレ期待の時代になる。そして2014~2015年頃からは、再びインフレマインドの時代がやってくる。そう予測しているのです。それで実際はどうだったか。私の予測よりも時期はちょっと遅れたのですが、2015年には日経平均が2万900円をつけるなど、ほとんど予測した通りの展開になりました。時期が少し後ろにズレたのは、2014年4月の消費税増税のためです。

『2014年までにお金持ちになりなさい』を出版した当時は、民主党政権下で日経平均が8000円台まで下がっていた頃です。誰もが日本経済に対して悲観的で「株で儲かるなんてあり得ない」という空気でしたから、そういう時期にこのような予測をして、それが的中したということで、ことさらにインパクトが大きく、全国の多くの投資家から支持を得たのです。

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世の中には経済評論家や株や経済のアナリスト・エコノミストの方々がたくさんおられますが、的中率が高い人は、実は少ないのです。なかには自分の書いた本を売るために、「1ドル50円の時代がやってくる」とか「日経平均4万円」といった、極端な見通しを語る者もいる。そして大ハズレになっている例が多いのです。私は、経済評論家だと言われることもあるのですが、自分自身では投資家だと思ってますから、自分で言ったことは実践している。現に先ほどの本を出した時期、2012年の春夏ぐらいには、もう「2013年からデフレの終わりが始まる」「株価が2013年から上昇する」「2012年、2013年は日本の経済と株価の大バーゲンセールだ」と、講演会などでずっと言ってたのです。つまり、デフレの真っ最中の2012年に、その後のアベノミクス相場の到来を予測したのは、私一人だけでした。

そういうわけで2013年も後半になると、各出版社から出稿の依頼が来るようになりました。2013年は、新刊本・ムック本などを合わせて10冊以上出すことになったのです。その中に、今後有望な銘柄をいくつか挙げたのですが、それらもことごとく値上がりしました。とくに2013年は、早くからガンホー・オンラインユーグレナを有望銘柄に挙げたのですが、その後、両銘柄とも爆騰しました。

私が「今後株価が上がる」と言った時期の日経平均は8000円台でしたが、その後すぐに1万6000円台と、約2倍になった。しかも私が推奨した銘柄は、前述のような、中小型成長株ですから、日経平均が倍になってる間に3倍とか4倍になりました。ということで、私の本を愛読して実践してくれた個人投資家の多くは、この時期に家の1軒ぐらいは建てられるほど儲かりました……そういったところが、私が「千里眼」と呼ばれるようになった背景・理由ではないでしょうか。

ちなみに今後のことに関しては、2017年に出した『2019年までに株でお金を持ちになりなさい』(徳間書店)にも書きましたが、今続いてるアベノミクス相場・金融相場は、2018年には業績相場へと移行していくのですが、この株高はどんなに続いても2019年の年央ぐらいまでだろうと予測しています。というのも、2019年10月には消費税のアップが予定されているので、安倍首相がそれを先送りしない限り、その前の段階で天井を打つだろうというのが、私の読みです。前回、2014年4月に消費税が上がった時の天井は、約7~8ヶ月前の2013年6月、8月の2番天井でしたからね。だから、今から、2019年の年央5~6月頃までが、今の相場で儲けられる最後のチャンスではないでしょうか。

どうやって予測しているのか?

――メルマガのタイトルにもありますが、菅下さんが語られる相場予測には、よく「波動」という言葉が出てきます。これは一体どういうものなんでしょうか。

菅下:株価の予測といえば、経済の様々な指標や「日本の景気はこれから良くなる」「悪くなる」といった、いわゆる経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)から、今後の展望を予測している人が多いですよね。もちろん私もそういう経済指標を参考にしていますが、それよりもさらに重要な決め手として考えているのが「波動」なのです。

ひとくちに「波動」といっても、いろいろな種類があるのですが、一番分かりやすいのが景気ですね。景気循環の波というのは、短期・中期・長期・超長期という4つの波があるのですが、そのなかでも短期・中期・長期の3つが株価と連動していると、私は思っているわけです。これは当たり前の話ではあります。景気が良くなれば、株価が上がるのですから。つまり、景気の波に連動する株価の波というものには、一定のサイクルがある。そのサイクルを活用して、私は相場を予測しているんです。

詳しく説明すると、株価というものは直線的に上がったり下がったりはせずに、波型で上がっていって、一度天井を打つと、今度は同じく波型で下がっていく。これが波動なんですが、そこには一定の周期がある。一体どんな周期かというと、実は景気の波と連動しているのです。通常だと株価の波は、景気の波よりも6か月ないし9か月は先行します。また早い場合だと、1年以上も先行することもあります。この株価の波のことを、私は「波動」または「相場の波動」と呼んでいます。

この「相場の波動」ですが、「価格の波動」と「時間の波動」という2種類が存在します。もっとも相場の世界では昔から、「価格の波動」に関しては「値ごろ」、「時間の波動」は「日柄」という言葉で呼ばれていました。私は、この「時間の波動」と「価格の波動」をすり合わせて予測してるわけですが、両方の波動のなかでは特に「時間の波動」、時間の読みがすごく重要だと考えています。

大きなサイクルで原点に戻る「価格の波動」とは?

――「価格の波動」と「時間の波動」の違いについて、詳しく教えていただけますか。

菅下:まずは「価格の波動」の話をしましょうか。例えば今の相場は2万3000円近辺で高値を付けて、もみ合っていますよね。これは1996年6月に付けた、2万2666円という高値に面合わせになるんです。つまり過去の高値や天井が壁になることが多いのです。最近の天井は、全部過去の高値近辺なのです。

たとえば、ここ最近の株高で見ても、まず最初の山は1万8000円。次の山は2万1000円。次の山は2万3000円という風に、順番に上がってきている。で、最初の1万8000円は、小泉政権時の郵政相場の高値。次の2万1000円は、2000年の小渕政権時の高値2万868円の壁。その次は1996年の戻り高値という風に、みんな過去の高値なんです。なので、安値も過去の安値に匹敵する。ちなみに過去の相場では、1989年12月末に3万8915円で天井を付けて、底は2009年3月10日の7054円。前回のバブル相場の出発点の1982年の安値が、大体7000円割れでしたから、これは相場の出発点に戻っただけなんです。

こういう風に、株価の値ごろというのは、過去の高値・安値・天井・谷を意識します。もちろん、これは100パーセントそうというわけじゃなく確率的に高いという話なんですが、そう考えると今回の相場はまだ1996年の高値を抜け切れていないのです……「価格の波動」に関しては、こんなところでしょうか。

景気循環の波と連動「時間の波動」とは?

いっぽうの「時間の波動」ですが、これはまさに景気循環の波と連動します。先ほども言った通り、景気の波には短期・中期・長期という3つの種類があるんですが、これはそれぞれ3年・7年・20年という周期ごとに山や谷がやってくるということなんです。そのうち短期の3年周期の波に関しては、江戸時代中期の米相場の時代からすでに「大回り3年、小回り3か月」という相場格言があったぐらいで、現代でも当てはまることが非常に多いんです。

次に中期の7年周期ですが、ざっくりと言えば7、8年から10年ごとに山や谷がやってくる。これはジュグラー循環とも言われて、設備投資のサイクルに起因している。そして長期の20年周期ですが、こちらはクズネッツ循環と言われていて、住宅、オフィスビルなど、色々な建物が建て直される周期で、伊勢神宮の20年ごとの遷宮にも一致してますね。私はこういった「時間の波動」も、相場予測で大いに参考にしています。

……まぁ「価格の波動」も「時間の波動」も、説明しだしたらキリがないんですが、相場初心者なら、まずこれだけ覚えておけば十分でしょう。

株式相場に限らず、未来の出来事を予測できる?

――株式相場の話に限らず、菅下さんのおっしゃる「波動」のようなもので、今後の日本がどうなるかというのも、予測ができたりするのでしょうか。

菅下:国家の未来を予測するために、何か手掛かりになるようなものはないかと、私自身もかなり以前に探していたことがあるのです。そこで辿り着いたのが、中国の春秋戦国時代に流行した算命学なんですが、ご存知ですか? 「時代推移の法則」とも呼ばれています。

「時代推移の法則」というのは、要するに国家トレンドのサイクルなのです。中国の春秋戦国時代に、なぜこの学問が非常に流行ったかというと、当時は近隣国同士の争いが絶えませんでしたから、この算命学によって運気が衰退してるとされる国を攻め、逆に運気が上昇している国とは和睦するといった風に活用されていたのではないかと思っています。

ちなみに春秋戦国よりも後の時代になりますが、諸葛孔明も算命学や天文学の天才だったのではないかと推測しています。星の流れを見て、気候状況を読む……有名な赤壁の戦いでも、風の向きの変化を読んで、火責めを成功させたわけです。要するに天文学や算命学というのは、未来を占う学問なんですね。

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10年ごとに時代は変化する

……さて、ここからが本題ですが、この算命学は、国家というものは憲法発布の年を起点として、10年ごとに時代が推移するという教えです。みなさんには時計の文字盤を思い浮かべて欲しいのですが、この9時のところから始まって、時計回りに時代が推移していくと。なぜ9時スタートなのかというと、仏教でいう西方浄土に所以があるらしいのですが、とにかくこの9時の位置から出発と決まっています。

で、この憲法発布から最初の10年は「動乱の時代」で、その次の10年は「教育・知恵の時代」、そのまた次の10年は「経済確立期」とされています。

教育・知恵の時代に人材が育成され、その人たちが活躍して、経済が安定してくるという流れですね。そして、その次の10年は「庶民台頭期」。これは経済が繁栄することで、庶民がすごく潤うという状況で、最近だと戦後の高度成長期やもっとさかのぼれば、紀伊国屋文左衛門のような人物が出てくるような時代のイメージですね。ただ、こういう風に庶民が台頭してくると、世の流れとして官僚がそれを抑えにかかる。官僚の支配が強まる「権力の時代」がやってきます。この権力の時代、官僚が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)すれば、いずれの国も滅びを迎え、また元の位置、動乱の時代に戻るという国家サイクルです……この1周50年というのが、算命学の考え方なのです。

このことを現代の日本に当てはめて考えると、現在は、戦後の憲法発布、施行から2週目の「経済確立期」です。だから、算命学による時代推移の法則を信じるなら、今後20年ぐらいの日本経済は、どんどん良くなるというのが、大きな流れと言えるのです。

東日本大震災をも見通していた

ところで、先ほど出た「教育・知恵の時代」のちょうど真ん中の5年目のタイミングには「鬼門通過」といって、その国を震撼せしめる出来事が起こるとされています。これはものすごい災難ではあるのですが、その出来事を契機に、国中の上から下までが心をひとつにするようになり、国が良い方向に向かうといわれています。今の日本は2週目だと言いましたが、1週目の鬼門通過に何が起こったかというと、それは安保闘争だったのですね。で、2週目の鬼門通過がいつだったのかというと、ちょうど2011年。東日本大震災が起こった年なのです。

私は東日本大震災の3年ほど前に出した『2011年まで待ちなさい』という本で、「来る2011年に大きな出来事が起こる可能性があるから、資産運用はその後にしなさい」と書いて、後にすごく驚かれたことがありました。でも、私は予言者でもなんでもなく、ただ算命学によるこの法則を知っていたというだけなのです……というわけで、算命学の考えに則れば、これからの日本は当分良い時代が続く。もちろん、国家サイクルも波(波動)ですから、山あり谷ありですが、安倍首相の後にも、いいリーダーが出てくる可能性があるということです。

今、投資すべき対象は?

――株式以外にも資源や土地やエネルギーなど、投資の対象となるものはあると思いますが、総合的にどのようなものに投資するのが今後は良いのか、菅下さんはどのようにお考えですか。

菅下:とにかく今の日本が国策として推進しているのが、「第4次産業革命」と「観光立国」のという2つの大きなテーマですから、それに沿ったセクターに投資していれば、勝ちを収めることができるでしょう。

今の日本経済は脱デフレということで、アメリカに遅れてインフレ経済に向かおうとしています。それにはまず「第4次産業革命」を推進して、人口減少の中で生産性を上げなければいけない。そうなればロボットとかIoTとかAI(人工知能)といった分野の会社の業績が良くなり、株価も上がるとみています。

もう1つの「観光立国」ですが、日本経済は既に成熟経済でなかなか内需が盛り上がらず、日本人は買いたいものがない。だから、訪日した観光客に買ってもらおうじゃないかということです。最近、訪日観光者数が年間2000万人を突破したとのことですが、政府は2020年度に、それを4000万人にしようとしていて、そこに新しい内需消費が発生します。具体的には、外国人が喜びそうな日本の食べ物だったり化粧品だったり、そういったものに注目です。

あとは、不動産関連も面白い。特に従来型の不動産じゃなくて、「不動産テック」と呼ばれるクラウドファンディングやAI(人工知能)を駆使した不動産業ですね。こういったセクターが有望ということです。最新の本でもその手の有望銘柄をいくつか挙げています。

こんな社長の会社は将来有望

――菅下さんはラジオNIKKEIの番組で、有望企業の若いリーダーたちとよくお会いになっていますが、例えば「こういう人物が率いる会社は伸びる」といった傾向は、実際あるものなのでしょうか。

菅下:私は初対面の人でも、会ってちょっと話をすれば、その人の会社が伸びるかどうかが分かりますよ。

まず、パッと見た時の顔つきひとつでも、やる気のありそうな前向きな雰囲気が表情に出ている人の会社は、その後だいたい伸びるのです。そこがまず最初のチェックポイント。第1印象ですね。次に、その人がやっている事業が、今の社会のトレンドに乗ってるかどうかという点です。この2つで、ほぼ分かります。

それと若い起業家で成功している人というのは、経歴がほぼ2種類に分かれるのです。ひとつは、例えば電通や博報堂、リクルートなどといった一流企業にいて、そこで揉まれたうえで、早い人なら2~3年、長くても10年以内に辞めて起業した人。これは成功している人が多いですね。リクルート出身とかもそうですが、会社にいる間にいい経験をして、人脈もできて……という感じでしょうか。

もういっぽうのパターンは、過去に挫折を味わった人。例えば早稲田大学を出たのに、その後の社会人生活に恵まれず、失業して、ついには新聞配達までやったけど、そこからのし上がった人とか。あるいは、地方都市でマンションの販売会社に勤めてたけど、その仕事が嫌になって、東京へ徒手空拳で出て来た後に、資金ゼロ・社員ゼロの状態から自分の不動産会社を起こした人とかです。

私が「彼の会社は伸びるな」って思う人は、この「エリート・スピンアウト型」か「徒手空拳型」のどちらかですね。だから、まだ上場してないベンチャー起業家でも、このどちらかのタイプで、見た目がものすごくやる気があって、チャレンジ精神のある人なら、自ら出資して応援していますよ。

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株でも何でも、上達したいならレッスンすること

――これから株式投資を始めたいといった人に向けて、例えば「最初の1年にこういうことをやっておけば、将来的な成功につながる」といった、菅下さんなりのアドバイスがあれば教えていただけませんか。

菅下:株式投資に限らずですが、何事もまずはレッスンをしないと上達しないですよね。水泳でも剣道でも何でもそうですが、練習をしてはじめて腕が上がる。それと同じで、投資にもレッスン、練習が必要なんです。

簡単なレッスン方法としては、まずは株式投資に関する雑誌や本に、できるだけ広く浅く目を通すことです。最初のうちは、どの情報が有益かどうかは、まったくわからないと思いますが、いろいろと読んでいくうちに、どれがいい情報かが見分けられるようになる。たとえば、過去に読んだ相場予測が今どうなってるかを見れば、「あの雑誌に載ってた、あのアナリストが言ってたことは間違ってたな」みたいなことが、だんだん分かるようになるわけです。間違っている人は、大体ずっと間違っていることが多いのです。

初心者の方なら、『ダイヤモンドZAi』と『日経マネー』の2冊は毎月購読して、そこに書いてあったオススメ銘柄が本当に上がっているかどうかを、新聞などでチェックしてみましょう。ただ、ここで、実際に投資をするのはダメで、まずは頭の中でレッスン。日々の値動きを、ノートなどに記録しておくというのもいいですね。

そういったレッスンを経て、いざ実践ということになりますが、最初の実弾は10万円、20万円からでもいいです。まずは小さな資金で慣れて、次第に成果が上がるようになったら金額を増やしていくというように、段階を踏んでいくのです。

世の中には株式投資に関する雑誌や本がいろいろとありますが、そこに出ている相場予測の80~90%は大きく外しています。でも、いろいろな人たちの相場予測に触れていくと、「この人の話は参考になるな」「この人の言ってることは的中率が高いな」といった人が、1人や2人は現れると思いますので、その人が書いた本は継続して読んでみる。まずは、どんな情報がハズレなのかを知るというのが、重要なことだと思います。

かくいう私も、過去には世界三大投資家のひとり、ジム・ロジャーズさんの本を大いに参考にしましたし、国内の人でしたら立花証券の創業者である石井久さんです。あの方は若かりし頃に「独眼竜」と言われて、相場の的中率がものすごく高かったんですが、そういった相場予測の的確な方の本は、集中的に読んでいました。

……とにかく、いきなり証券会社に行って口座を開けば、すぐに儲かるといったことはあり得ません。そういうことをやってる人が多いから、みんな大きく損をするのです。だから少なくとも半年間ぐらいは、頭の中や紙の上でレッスンを重ねたほうがいいでしょう。つまり投資頭脳を磨くのです。

どうしたら株式投資が上達する?

――先ほどは株式投資初心者にオススメの雑誌を挙げていただきましたが、書籍のほうでは何かありませんか。

菅下:初心者がどうしたら上達するかという1つのヒントとして、作家の石田衣良さんが書かれた『波のうえの魔術師』という小説があるのですが、それに描かれている株のレッスン方法が面白いですから、読んでみるといいです。

この作品は、後に『ビッグマネー!』というテレビドラマにもなって、主人公のフリーターをTOKIOの長瀬智也さん、プロの相場師を植木等さんが演じられたのですが、その主人公がプロの相場師に弟子入りをした後に、まず何をやらされたか。作中にみずほ銀行がモデルと思われる銀行が登場するのですが、そこの株価の毎日の値動きをノートに付けることだったのです。

先ほども、雑誌で紹介されているオススメ銘柄を毎日チェックするという話をしましたが、それよりも詳細に、日々の寄り付きやザラバの値段をリアルタイムでどんどん付けていく。これを場帳っていうんですけどね。

それこそ私が証券会社に入った頃には場電っていうのがいて、証券会社の1階にある大きなホワイトボードに、若い男の子が朝9時の寄り付きから値段をずっと付けていたのです。「特定銘柄、日本郵船、1カイ2ヤリ」というところから始まって、最初の寄り付き値115円、その後116円、114円……っていう風に。今は全部コンピューター化されて、そういう仕事はなくなったのですけど、この「自分で実際に株価を書く」というのは、株価の波を覚えるのにすごく良い練習になります。よほど時間に余裕がないとできませんが。それは無理ですという人は、注目銘柄の毎日の寄り付き値、高値、安値、引け値(これを四本値といいます)と出来高をチェックするぐらいはやるべきですね。

今後、私のメルマガでは、波動から見る社会や相場の未来予測や、気になる書籍なども紹介していきますので、ぜひ、皆様の参考になればと思います。

――本日はありがとうございました。

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菅下清廣さんプロフィール

国際金融コンサルタント、投資家、経済評論家、スガシタパートナーズ株式会社代表取締役、立命館アジア太平洋大学学長特別顧問。 ウォール街での経験を生かした独自の視点で相場を先読みし、日本と 世界経済の未来を次々と的中させてきた「富のスペシャリスト」とし て名を馳せ、「経済の千里眼」との異名も持つ。経験と人脈と知識に裏 打ちされた首尾一貫した主張にファンも多く、政財界はじめ各界に多くの信奉者を持っている。著書に、ベストセラーとなっている『今こそ「お金」の教養を身につけなさい』(PHP 研究所)、『資産はこの「黄金株」で殖やしなさい!』シリーズ『第4次産業革命で一人勝ちする日本株』(実務教育出版)、『2019年までに株でお金持ちになりなさい』(徳間書店)など多数。

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