ごまめの歯ぎしり 応援版

ごまめの歯ぎしり 応援版

  • メルマガを購読することで、河野議員を直接支援することができる
  • 国会で何が起こっているかが分かる
  • 直接メールでメッセージや質問が送れる
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今でこそ政治家の方がメルマガを出すのは珍しくないですが、河野さんは日本の政治家の中で一番初めにメルマガを始められました。

当選二年目の1998年からですから、13年になりますね。その前は紙媒体でやっていたんです。

1996年に初当選したんですが、その時近所のおじさんに「河野さん、国会議員って何時に出社するの?」って聞かれたんです。僕の父も国会議員でしたが、「そういえばうちのおやじ、何時に出社してたんだろう?」って。親が国会議員でも知らないんですから、一般の方が知るわけないですよね。そういう情報は出したほうがいいのではないか、ということで、「国会議員ってこういうことをしています」っていう活動報告書を出したんです。

当初はワードで書いたものを印刷して配っていたんですが、これじゃあお金もかかって仕方がないし、手間も馬鹿になりません。そんなことを思っていたらある方が、「お金も手間もかからないメールマガジンっていうのがあるよ」って教えてくれたんです。

実際始めてみると、読者の方が登録してくれて読んでくださるっていうシステムは快適でした。さらに、一番最初に来た読者からのメールが、ブラジルに住んでいる方からで、「ブラジルまで届いているのか」と感動しました(笑)。

『ごまめの歯ぎしり』というタイトルもユニークですね。

最初は政治家っぽい、漢字二文字!みたいなタイトルにしようかと思っていたんですけど、友達が「そういうのってだいたいつまんないし、誰も読まないだろう」っていうんで、じゃあタイトルをもっと考えなければなあと思いまして。当時当選一回目だったんですが、当然一年生議員は力がないわけで、その時のシチュエーションから『ごまめの歯ぎしり』に決めました。

最近はもう、当選5回目なので「『ごまめの歯ぎしり』はないだろう!」ってよく言われます。「『鶴の一声』くらい言ってみろ!」なんて。でも、今更変えられません(笑)。まあ、総理にでもなったら『鶴の一声』でもいいかな、なんて(笑)。

国会の中で、読んでくれている人も多いんですよ。あとは、霞が関の人も。メルマガに書いたことについて、「ちょっとその件でご説明を…」なんて電話がかかってくることもあります(笑)。

あとは昔、なんでだったかはっきりとは覚えてないんですが、メルマガの内容について鈴木宗男さんが激怒して怒鳴り込んで来たことがありました。その時は、もうメルマガは送っちゃってるっていうことで(笑)、同じ内容を書いていたブログを削除する、っていう対応を取りましたね。

ほかにも「これは絶対に書かないでくれよ」なんて言う方もいます(笑)。「あいつに話すとなんでもメルマガに書かれる」なんていう誤解があるようなんですけど、私だって選んで書いてますから(笑)。

メルマガの配信などもご自分でやられているというお話ですが。

そうなんです。僕は1986年からしばらくゼロックスという会社にいたんですが、もうその頃から全世界の支社にネットでつながっていて、電子メールが飛び交っていたんですよ。だから僕は、世の中ってそういうもんだと思っていたんですが、ゼロックスを辞めて自動車の部品会社に行った時に、「あれ、つながってないの?」なんて言ったら、職場のおじさんが「えっ、つながってませんよ!」なんて言って、コンセントを差し出して(笑)。

その後、1995年に選挙に出るって決めた時に、ビラを作るのと一緒にホームページも作ったんですが、その頃スタッフは「ホームページって何?」って感じで、「パソコンは代議士の趣味なんだから自分でやってくださいよ」で終わり(笑)。それからずーっとそのパターンできちゃってるんで、メルマガ出してブログにアップして、さらにミクシィにアップするのも全部僕が一人でやってます。

河野太郎さん

かなりお時間がかかるんじゃないですか?

1時間ぐらいですかね。電車の中でやってるんですが、東海道線の通勤時間がちょうど1時間なんですよね。もしくは寝る前の1時間。ノートパソコンを使ってやっています。

今後、政治家にとってインターネットは必須になってくるのでしょうか?

これは難しいと思いますね。ただ、ネットを使いこなす政治家が増えてくるとは思います。自分がどんなことを思っているのかっていうことを多くの人に知ってもらうことは大事だし、何かを実現しようと思ったら、その考えをシェアしてくれる人を増やさなければいけないじゃないですか。原発の話とか。

僕の場合、ネット上で原発のことを1997年からずーっと言ってきたんですが、15年近くも言い続けていると、ある程度の影響力にはなりますよね。たとえばSPEEDIを公開しないのはおかしいじゃないかって書いたら、その日の夜に情報公開するなんてことがあったり。

河野さんといえば、原発行政について異論を唱えていたわけですが。

今までだと、テレビとか新聞は絶対に取り上げてくれなかったので、メールやブログでやるしかなかったんですね。たとえば僕のブログにアップしている「日本のエネルギー政策シリーズ」という動画は、けっこうわかりやすいと思います。
http://www.taro.org/movie/2009/08/genshiryokuhatsuden.php
その中でもお話ししているのですが、原子力発電によって出る核のゴミをどこに捨てるのかっていうことすら、メディアは取り上げてきませんでした。

今までは、原発利権にみんな絡めとられていたので、メディアまでもが原発については書かないとか、歌手も俳優さんも原発については何も言わないというようなところがありましたけど、今回の福島第一原発の事故で、発言することがタブーではなくなってきたような気がしています。

それに、電力会社と電事連トータルでトヨタの広告宣伝費以上のお金を使ったりしていますから、それは相当な圧迫感がありますよね。これが今、一時的にですが消えていますから、この機会にそういうものを排除していかないと。日本という国の中に、これだけのタブーがあるっていうのはやはりおかしいですよ。

再生可能エネルギーについても、今までは原発利権があったんで、「あんなものは高くて使い物にならない」といった“洗脳”にかかっていましたけれど、だんだんと真実が出てきていると思います。たしかに今は高いかもしれませんけれど、携帯電話だってみんなが使い出したらすごく安くなったわけですし。さらに、石油だってウランだって限られていて、値段もどんどん高くなっていくわけですから、じきに経済が立ち行かなくなりますよね。だから今は、原発依存からそうじゃないところにどう移行するかっていう、大切な時期だと思います。

原発は利権だったんで、非現実的な政策だったわけですよ。このままいったら危ない、という局面だったと思います。それがようやく世の中に伝わったというわけですよね。

なるほど。それでは、河野さんが政治家として一番大事にしていることはなんですか?

ひとつは、説明をちゃんとするということです。そういう意味ではネットというのはいいツールですよね。

もうひとつは、ぶれないこと。ぶれないで15年近く同じことを言い続けていれば、原発のことでもテーブルに乗るわけですから。

河野太郎さん

今、読者に一番伝えたいことはなんですか?

アクションを起こしていかないと、政治は変わりません。僕は驚いたんですが、原発事故の後に「この問題をどうにかしたいんだけれど、どうしたらいい?」というメールが来たので、「国会議員に働きかけをしてください」と返事をしたら、「事務所に行っていいものなんですか?」と返信が来た。


僕らからしたら、そのために事務所を構えているわけですから。皆さんが感じる“敷居の高さ”にびっくりしてしまいました。「勇気を出していってみます」なんてそのメールには書いてあったんですが、いやいや、勇気はいりませんよって(笑)。とにかく、それはすごくショックでした。

国民の皆さんは、たとえば原発事故など、そこで何が起きているのかということを知ったら、国会議員の事務所へ行って、「私はこう思うけど」というのを言ってもらうのがいいかなあと思います。そうすれば、政治は少しずつかもしれませんが、確実に変わっていくと思います。

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河野太郎さんプロフィール

1963年生まれ。自民党所属。大卒後、会社員を経て国会議員に。党を牛耳る長老たちに対し引退を迫ったり、15年も前から反原発の立場を明確にしたりと、党内でも独自の立ち位置で活動中。父は元衆議院議長の河野洋平氏。

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